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森林管理会社がCOTEN CREWになった話

こんにちは、株式会社百森の田畑です。株式会社百森は、岡山県の西粟倉村というところで森林の管理をしている会社です。

このたび百森は、株式会社COTENを応援する「法人COTEN CREW」というものになりました。月額5万円なので、弊社のような小さな会社にとっては大きな出費になるのですが、林業や森林管理の状況を考えると非常に重要な活動だと考えたので参画した次第です。

株式会社COTENが何をする会社なのか?というのを僕なりにめちゃくちゃカンタンに整理すると「歴史を勉強することで自分や社会を振り返るキッカケを提供する」ことを行う会社です。まあ「コテンラジオで有名な会社」と言う方が通りが良いとは思いますが。

森林というのは、歴史と親和性があります。商材として、至って普通に時代を乗り越えざるを得ないからです。僕らがいま伐採している木々は概ね1960年前後に植えられたものです。古いものは1900年くらい。リードタイムが70年以上ある製造業なんですよね。

そして森林は現在「これからどんな森林を目指すの?」という問いに向き合う時代に入りました。戦後の拡大造林で植えた人工林を伐採しろという圧力が高まる一方で、その先の絵が非常に不明瞭です。普通の業務として50年とか100年先を考えないといけない。

そんな中で、森林管理を行う会社が、歴史を勉強することで自分や社会を振り返るキッカケを得ようとするのは自然なことのように思います。

Those who cannot remember the past are condemned to repeat it.

また、林業を通して得られた経験則として「人間は大きいものを認識するのが非常にヘタクソ」「人間は世代をこえるものを認識するのが非常にヘタクソ」というものがあります。森林管理とは、こういった人間の限界への挑戦という側面を間違いなく持っています。

そして、株式会社COTENの挑戦する「人文知」というものもまた、そういうスケールの話だと勝手に認識しています。さらに、森林と人文知は、今すぐに役立つかわからないし、役にたったとしても複雑すぎてどれがどう影響したか明示が困難なところも似ている。

資金調達の記事に書いてある新しいVCへの4つの提案とか、なんかそのまま森林管理の特徴ぽい雰囲気もありますもんね。

1. リターンがお金以外のものであるケースも考慮に入れた投資を行う
2. リターンの先が自分たちだけではなく、広い範囲のものも行う
3. リターンの期間が、長いものにも投資する
4. 未来は予測が出来ない、という前提で投資する

まあそんなわけで、株式会社百森は法人COTEN CREWになることで、株式会社COTEN自体の応援ももちろんなのですが、そんな株式会社COTEN"的なもの"を応援することができればと思っています。一緒にあがいていく同志として。

どうぞよろしくお願いします。


PS
村でも流行している兆しがあるコテンラジオ、もしまだ聴いてないというひとはこのあたりからスタートしてはどうですか。僕の個人的なオススメ。スーパー長いけどおもろいです。

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