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2019年11月の記事一覧
『すり替えておいた』
「……割とうまかったな」
「そうだな。また来てもいい」
男二人がラーメン屋から出てきた。
二人は共に背中に楽器を背負っていた。
今日はライブだった。
三バンド合同のライブで、少なくとも二人の所属するバンドは大いに成功した。
ただ、残り二つのバンドはそれほど盛り上がりを見せずに終わってしまい、それが面白くなかったようで打ち上げの席でも若干険悪なムードであった。
そのため彼らのバンドは
『死んだ恋人の幻影に囚われ続けている男』2
2/
午後になると街の方の喧騒もさらに騒がしくなってきた。
学校も終わる時間になったのか、街の外れにあるこの家の周りにも近所の悪ガキが駆け回っているようだった。
午前中、女の来訪の後に貯めていた洗濯なんかの家事を終わらせたため、意外と時間がかかってしまいこんな時間になってしまった。
疲れも溜まったので外で一休みしようか、と玄関を開けたところで近所の悪ガキ集団に見つかってしまった。
「おー