苦手と向き合えないって話
※半年前の下書きを発掘。
久しぶりに自宅で眠った。見慣れた天井、聞き慣れた電車の音。
午前中は、第二の母とその娘さんと公園に行った。ほどよい距離感の関係性だからか、何でも話せる。出会った頃は言葉を覚えたてだった娘さんが、流暢に話しかけてきて驚いた。もう小学生だもんな。人間の成長ははやい。
公園に行く前に、職場に寄ってきた。後輩に任せていた仕事を引き取りに。
私は人に教えることが苦手。器用貧乏なのでわりとなんでもできてしまうし、できないことに直面しても別の方法で切り抜けることができていた。だから、できないと悩んでいる人の気持ちに寄り添うことができない。というか、誰だって他人のことなんて理解しきれないんだろうけど、圧倒的に距離を感じてしまう。誰だって最初は無だよ、だから教えてあげることが大切だよ、というのはわかっている。けど、わからないなりに自分で考えてからにしてよ、とも思ってしまう。そんなことを考えては、いやいや、それは違うよな、と思い直す日々。
そんな私のできないことが、前述した通り「人に教えること」なのですが、私と後輩、二人しかいない環境では、この問題を避けて通ることはできない。外部ツールを使ったりしているのだけど、彼女がどこまで理解していて、どこから理解できていないのか、さっぱり。
どんな仕事にも向き不向きはあるし、でもその言葉だけで済ましてしまうのも違う気がするし、頑張っている過程を認めてもあげたいし、なんとか力を伸ばしてあげたいとも思っている。でも私は苦手なんだ。おそらく、人に教えることというより、「わからない人の気持ちに寄り添うこと」が。
いや、別に寄り添いたくないわけじゃないんだけどな。わからないか、なら別の手をうとう!と言いたいだけなんだけど、その別の手が見つからなくて悩んでるんだろうな。後輩をスクールに通わせるとか、技術指導者を新規採用するとか、方法はいくらでもあるだろうけど、それを提案できないから。
結局、自分の苦手と向き合うのも、それを対処するのも面倒だ。私が今まで切り抜けてきたと思っていたのは、実は対峙することから逃げていただけだったのかもしれない。
※サムネは公園で食べたカレー。
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