表現は不器用な人のものでもある。
昨晩、元たまのランニング(厳密にいうとパーカッション)の石川浩司さんとラジオで話した。石川さんは、器用なタイプではない。小さい頃、図工の彫刻刀を使ったら血だらけになっちゃうし、体育の授業では準備体操がひとりだけ動きが違うと笑われた。この笑いが、石川さんにとっての光になった。不器用な自分を笑ってくれる人がいるならば、みんなが楽しくなるような不器用を目指せばいい。そこから石川さんの表現は始まった。やがて、石川さんが中心になって結成したたまは、社会現象を生み出すほどの人気となった。