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発達障害者の視覚優位と聴覚優位

前回は「発達障害者の脳の働き方」についてでしたが、今回は関係する特性の「視覚優位」と「聴覚優位」について書いてみたいと思います。

多数派の方は視覚と聴覚がバランス良く発達していて、「視覚優位」や「聴覚優位」ということを意識されることはないと思います。しかし、発達障害者の多くにこのバランスが崩れていて、「どちらかに偏っていて他方は苦手」な方が見られます。そして、「視覚優位」の方が多いのが、自助グループを運営していての実感です。

視覚優位の方の特徴

文字通り、「見ることに優れた能力を持っている」ということです。というよりは「耳(聴覚:聞くこと)からの入力が苦手」という方がわかりやすいです。すなわち、聞いたことを即時に脳に送って理解するのが苦手なんです。

となると、「視覚優位」の方は音声によるコミュニケーションでミスやズレが生じやすいということです。これは、仕事をする上でサポートが必要になりやすいです。もちろん、私生活でもいろいろと起こるでしょう。さらに、「視覚過敏」を併発するパターンも多いです。「視覚過敏」については次の記事を参照してください。

視覚優位な方へのサポート

これは、単純に「図表や文字を使ったコミュニケーション」が一番です。その上に「読みやすい字体(ユニバーサルフォント)」を使ってもらえると最強です。

僕自身、明朝体とゴシック体では、圧倒的にゴシック体の方が読むスピードが速いです。縦書きと横書きでも差が出て、横書きの方が読みやすいです。この辺りまで配慮いただけるとありがたいですね。

聴覚優位な方の特徴

こちらは、「聴くのが得意で、逆に文字での理解が苦手」な方です。聴覚優位な方のほうが、生活上の困難は少ないでしょう。しかしながら、公的機関での手続きなどの場面で困ることがあるので、見逃せない特徴です。

聴覚優位な方へのサポート

自分自身が逆の特性なので、想像ですが、ホームページの読み上げ機能やスマホの「スキャン&読み上げ機能を持つアプリ」などを使うことでしょうか。もっとも、身近な方が資料を読んで説明してくださるだけで随分と助かると思います。


今回は「視覚優位」と「聴覚優位」について書いてみました。前述の通り、「視覚優位」の方が結構いらっしゃるので、サポートの方法などを心に留めておいていただけるとありがたいです。

この記事を含む、発達障害にどう対応するかをまとめたマガジンはこちらです。

また、発達障害の概要をまとめたマガジンがこちらです。

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