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アタシが離婚した理由≪3≫

夫の借金を妻が返済する
義務はない。
若く、
社会経験が乏しく
知識もなかったアタシは、
そのことを知らなかった。

刷り込みって恐ろしい。
夫婦は一心同体。
夫が、しでかしたことは
妻に責任があると
思い込んでいた。
だから、ご丁寧に自分から
業者に電話をかけて
「私が払います。」と
言ってしまった。

借金は100万円を超えていた。
消費者金融の利息は
とても高い。
放置すれば、
一日数千円単位で増えてゆく。
その利息が、利息を生む。
本当に雪だるま方式だ。

そのころアタシはパート勤めをしていた。
時給は安く、740円。
フルタイムで働いても12万円にならない。
その頃は気づいていなかったけれど
まったくの働き損。
この給金で、
子どもを育てながら生活し、
どうやって返せばいいのだ?

アタシは
炎天下の路上に
出てきてしまった
ミミズのように
焦りまくっていた。
一刻も早く、
この状況から抜け出したい。

結婚に猛反対した実の親には
何があっても話せない。

迷った。
ためらった。
バケらった。
アタシは義実家に電話した。
義父母に泣きついたのだ。

二人はアタシの話を
否定しないで聞いてくれた。
そして、
なんとかすると言ってくれた。

後日、義母がアタシの口座に
100万円を振り込んでくれた。
保険を解約して用立ててくれたのだ。




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