沙魚

地方の片隅で、 猫と一緒にひっそりと生息中。 60歳で離婚。 61歳自己免疫疾患罹患。…

沙魚

地方の片隅で、 猫と一緒にひっそりと生息中。 60歳で離婚。 61歳自己免疫疾患罹患。 長い長い心の旅。 心の断捨離。

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  • 関節リウマチ日記

    診断前、診断後。 仕事、日々の暮らし。 感じたことなど。

  • 還暦離婚 before after.

    60歳で離婚。 その後の生活で感じていること。

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関節リウマチダイアリー《5》

痛み止めを1日3回 3か月分処方された。 足と脚の痛みには すばらしく、よく効く。 でも、手首など 他の関節には あまり効かない。 手首が地味に疼いて 眠れない。 朝、起き上がれない。 洗濯バサミやクリップ 安全ピンなどが開けない。 靴下やパンツのゴムが 硬くて履くのが困難。 あらゆる蓋が開けられない。 あらゆるものが重く 持ち上げることが 困難。 だから、家事が辛い。 洗面所で服が脱げなくて 悔しくて泣いた。 更年期障害なら、 頑張れば、自力で 治せるんじゃないか?

    • アタシが離婚した理由《6》

      自身のことを「愚か」とか 「馬鹿だ」とか言うのは、 脳に良くない。 でも過去のアタシは 愚かで、お人よしだっだ。 債務整理が始まったとき 分不相応な車は処分し 家計簿提出を求められた。 夫に対して アタシは最低限のことだけ 話し、 娘たちは露骨に無視した。 娘たちの中に 父親は存在しなくなったのだ。 5年間、 借金はできなかったが 浪費癖がそう簡単に 治るわけが無い。 夫の携帯代金が異常に高い。 当時ガラケーだったのに、 月々の小遣いを合わせると 10万円以上になる

      • アタシが離婚した理由≪5≫

        性分は簡単に 変わらない。 3年後、それは起こった。 督促のダイレクトメール。 強迫めいた葉書や電話。 嫌がらせの電報。 各種料金や税金の滞納。 業者が自宅に押しかけてきた。 ある日、 娘が泣きながら訴えてきた。 祖父母からもらったお年玉、 大切にとってあったのに、 無くなっていると。 娘が大切にしていたものを 奪ってドブに棄てたのだ。 皆、口をそろえて言う。 前に本人に何もさせなかったのが 悪いのだ。 その後、 上司の計らいで債務整理した。 「○君が大変なことに

        • アタシが離婚した理由≪4≫

          夫が入院した時、 義父母が見舞いに来たか 来なかったか。 記憶が定かではない。 でも、 言われたことは憶えている。 「借金を返したら きれいさっぱりだから」 「全部忘れて 仲良く暮らしてね」 起こったことは消えない。 日常の些細なことは 忘れることができても、 このことは、忘れないだろう。 でも、 「はい」と言うしかなかった。 夫に代わって 現金自動預け払い機で 返済する。 心を無にして紙幣を機械に 突っ込む。 見返りのない支払いは ドブに棄てるのと一緒だ。 夫の車いす

        関節リウマチダイアリー《5》

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          関節リウマチdiary≪4≫

          2023年12月5日(火) 整形外科2度目の受診。 担当の医師は若い男性医師だ。 「関節リウマチの 疑いがあります。」 「でも、数値が低く 確定ではありません。」 「生涯、薬を飲まないと いけない病気ですから。」 3か月ごとの 経過観察になった。 実際痛くて困っていたけど 「どうにかなるやろ。」って、 思うことにした。 その日は アタシの離婚記念日。 分岐点だった。 やっと自由になれたのだ。

          関節リウマチdiary≪4≫

          アタシが離婚した理由≪3≫

          夫の借金を妻が返済する 義務はない。 若く、 社会経験が乏しく 知識もなかったアタシは、 そのことを知らなかった。 刷り込みって恐ろしい。 夫婦は一心同体。 夫が、しでかしたことは 妻に責任があると 思い込んでいた。 だから、ご丁寧に自分から 業者に電話をかけて 「私が払います。」と 言ってしまった。 借金は100万円を超えていた。 消費者金融の利息は とても高い。 放置すれば、 一日数千円単位で増えてゆく。 その利息が、利息を生む。 本当に雪だるま方式だ。 そのころア

          アタシが離婚した理由≪3≫

          関節リウマチdiary≪3≫

          2022年8月コロナウイルスに 感染した。 一時的に嗅覚がなくなった。 発熱は3日目には 37度台に下がった。 しかし、消化器系の症状が 重く、 吐き気、嘔吐、 下痢が治まらなかった。 水を一口飲んだだけで、 吐いてしまう。 3日目にトイレで気がついた。 自分の排泄したモノの、 においを全く感じない。 もしや、と思い コーヒーの蓋を開けて 鼻を突っ込んでみた。 次にカレー粉の蓋を開けて 同じことをした。 ベランダに出て、 ミントの葉をもんで 嗅いでみた。 どれだけ吸って

          関節リウマチdiary≪3≫

          アタシが離婚した理由≪2≫

          いい歳をして、最近まで どんな人でも誠実に話し合えば わかってもらえる。 気持ちは通じる。 きっと変わってくれると 信じていた。 でも、そんなことは幻想だ。 変えることができるのは、 自分だけ。 強く思って決めたときだけだ。 元夫と結婚したのは、 似た境遇だから、 価値観も似ているだろうと 思い込んでいたからだった。 「オレ、貯金ないし~。」 「変なものも買わされて、 ローンも組んじゃったし~。」 「結婚資金もサラ金で 借りようと思うんだよね~。」 「いいよね!」 こん

          アタシが離婚した理由≪2≫

          関節リウマチdiary2

          それはアキレス腱から始まった。 2022年8月。 コロナに感染した。 (元)夫がどこからか持ち込んだ。 (多分飲み屋) 激しい吐き気と下痢、嘔吐。 身の回りのことが何一つできない。 何日も同じ寝巻を着たまま、 歯も磨けず、顔も洗えず ベッドサイドにタオルとレジ袋を置き トイレとベッドを往復するだけの11日間。 人生最悪の身体的苦痛。 治った後も、なかなか本調子には戻らない。 身体の大切な何かが破壊されたような感覚が 否めない。 そうこうしているうち、 その年の年末くらいか

          関節リウマチdiary2

          アタシが離婚した理由

          2023年3月の日記に、 離婚を決心して別れるための 計画を書いていた。 65歳をメドにしていたが、 ある事件が起きて、 離婚は早まった。 離婚原因のひとつは、お金のこと。 常にアタシと娘が蔑ろに 扱われていたこと。 それ以上に、 元夫が犯した愚かな行為が どうしても、 許せなかった。 我慢ができない。 アタシは即日、 夫の持ち物の処分に取り掛かった。 躊躇がなかった、と言えば 嘘になる。 けれど止める気持ちは全くない。 最近、気がついたことだけど 元夫は発達障害であ

          アタシが離婚した理由

          関節リウマチdiary

          2024年3月12日(火) 私は関節リウマチと診断され、治療が始まった。 病名は知っていても、どんな病気か知らなかったので 「はぁ、そうですか。」って感じ。 現在は良い薬もあるので、そんなに悲観的にはならなかった。 でも、病気のパンフレットを渡され、 帰宅して読んだとき、 離婚したばかりの私は 「これからどうしよう?どうなるんだろう?」と、狼狽えた。 関節リウマチは膠原病の一種。 免疫に異常により誤って身体が自分の組織を攻撃し 関節に炎症が起きる。 放置すると滑膜の破壊が進

          関節リウマチdiary

          忘れられない先生

          娘に聞くと、就学前のことは全く憶えていないと言う。 ちょっと不思議な気持ちになる。 アタシは結構、記憶に残っている。 2歳半の孫がいるけど、この子が大人になったとき 今、起こったことを憶えていると怖いけど。 通っていた幼稚園は、お寺が経営していた。 園長先生は60歳代くらいの温厚な紳士。 婦人は、スネ夫のお母さんのイメージが 一番近いかなと思う。 朝は出席ノートにシールを貼ることから始まる。 要領の悪いアタシは、違うページを開けていることに気づかず モタモタしていた。 気

          忘れられない先生

          お猫さまとアタシ

          実家にいたころは、常に猫がいた。 田舎だし、当然外飼いだった。 怪我をして帰ることもあれば、 外泊して2.3日帰らないことも、あった。 動物病院が無いから、去勢避妊もされてない。 大人たちは、産まれた子猫や子犬を平気で棄てていた。 そして、犬や猫は拾ったり、もらってくるものだった。 小学生のとき、拾った錆の子猫を飼い始めた。 学校から帰ってきて、家にいたら 弟が泣きながら駆け込んできた。 涙でぐしゃぐしゃ。 動揺で歪み、笑っちゃうくらい不細工な顔。 「猫が車に轢かれて死んで

          お猫さまとアタシ

          通勤用かばん

          歳をとると、なんでも軽いほうが良い。 通勤用に使っていた、かばんのファスナーが壊れた。 通勤用のかばんの中身は、財布やスマホ、ユニフォームにおにぎり。 お茶の水筒に、エコバッグ。定期券。 ひとつひとつは軽いけど、合わせると結構重い。 新しいものを探すけど、なかなか気に入ったものが見つからない。 しょうがないので、ファスナーが壊れたバッグをそのまま使っていた。 靴店の棚に、可愛いリュックが展示してあった。 オフホワイト。 ポケットが多い。 何より軽いし、お値段も消費税分が

          通勤用かばん

          お猫さま

          猫を飼っている。 震災の前年から飼い始めたので もう、12歳になる。 1歳前に去勢したので、 いつまでも子猫のような、おぼこい顔だ。 気分も子猫のまま。 尻尾を高々と持ち上げ、お尻の穴を見せびらかして甘える。 子どものころから、実家では猫を飼っていた。 ペットとしてではない。 田舎の漁師町では、当たり前だったと思うけど ネズミ除けのためだ。 古びたボロボロの屋根裏では、よくネズミが運動会をしていた。 猫を飼っているお宅は多かったけど、野良ネコも多かった。 漁師町だから、猫が

          お猫さま

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          野の花

          野の花

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