最近読んだ本とか新書を雑誌的に読む話とか

いろいろ読んでいるが「基本読書」で書くぞ〜〜! というほどの本がそんなにないのでブログに書いてないけど読んだ本とか少し紹介しよう。

さっき読み終えた本でこれはブログを書くか〜と思って2000文字位書いて断念した本。著者は精神科医や産業医(フェイスブックでの)での臨床経験が25年ぐらいあるベテランの女性でこれが初の著書だ。で、たぶんあんまり論文とか最新の情報を追っている人ではなくて参照されている論文が2000年代の物が多かったり、再現性が疑われている実験とかを肯定的に紹介していたりとかなり怪しい記述が多かったので断念してしまった。

怪しい部分があっても、それは明記した上でおもしろい部分をごり押しして紹介できると最初は思っていたんだけど、記事を書く過程でより細かく調べているうちに想像以上に怪しい箇所が多かったのでとりやめにした感じ。心理学系の本は(行動経済学もだけど)最近の実験でも「これほんとに再現できる実験なのかなあ」と思ってしまって紹介するのが難しいことが多い。

こっちも早川の本(これは献本御礼)。世界から昆虫が減っているという話をひたすらする本で、これはけっこうおもろいし別に情報に疑問があるわけでもない。ただ昆虫の絶滅を扱った本はこれ以外もそうなんだけど、昆虫がたとえばどれぐらい減ったら社会にどんなことが起こるの?? というのの明確な説明とインパクトが難しいんだよね。もちろん影響がないはずないんだけど、そもそもの全体数の把握すら難しいのでどれだけ減ったら何がどうなるとか、誠実であろうとすればするほど具体的に言いづらくなる。

昆虫絶滅も昆虫がすごい勢いで減少しているのもそれをなんとかしないといけないのも事実だが、それをうまく伝えるのは難しい──というわけでこれも特に記事をかかなかった。

森博嗣さんの最新刊。どこかで読んだような内容が多く特別にブログで紹介するわけではないのだが、今でもやはり森さんの本は小説もエッセイもノンフィクションも全部読んでいる。この人は本当に見事に「引退」したなと思う。HONZ代表の成毛さんとかもある時期から第一線でバリバリ仕事をするのをやめ、かなり引退に近い状態に入っているが、こうして自分で引き際を見極めて少しずつ去っていく人たちのことを僕はかなり尊敬している。

自分もかくありたいからだ。

検閲官って何してるの?? について書かれた本。小難しい記述も多いがけっこうおもろい。ただ地味だから記事はかかないかな、という感じでスルー

新書を雑誌的に読む

それ以外にけっこうな数の新書を読んでいる。ただ最近の僕の新書の読み方はまるっと一冊読み切るのではなくて、「なんかおもしろそうなところだけ読む」という雑誌みたいな読み方になっている。新書の数は多すぎて、興味のあるテーマも多いんだけど、全部読み切るのは難しいからだ。

たとえばこの本は「台湾でなぜ政権交代が起こるのか」とか興味がある部分だけを読み、下記の本は「安楽死先進国の現状」など半分ぐらい読んだ。

一部だけ読んでも読まないよりはマシというか、なんとなく頭の中にその「枠」ができるので、あとあと参照したい時にああそういえばあれを詳しく読んでおこうとか、あれがネタとして使えるんじゃないかと思い出すことができる。たとえば『安楽死が合法の国で起こっていること』はそのうち家電批評のSF連載のネタのひとつとして使えるだろう(『PLAN75』というSF映画とあわせるとおもしろいと思う)。

とまあこの一週間ぐらいだとそんなかんじ。ブログを更新していなくてもいろいろよんでいるんですね〜〜

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?