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Atari2600:Towering Inferno

ゲームタイトル:Towering Inferno
販売:U.S. Games
種別:サイドビューアクション
発売年:1982年
カートリッジID:VC-1009

1.ゲーム概要

本タイトルは1982年にU.S.Gamesからリリースされた、Atari2600向けアクションゲームである。タイトルの通り、1974年公開の同名パニック映画をベースとしているが、内容は全く映画とは異なる。

救助ヘリとビルの描写

まず、ゲームを起動すると高層ビルとヘリが描写される。ジョイスティックのボタンを押すとゲームが始まる。

ゲームをスタートすると大惨事

ゲームが始まると全階大火災状態となる。その後主人公が屋上からビルに派遣されて、救助ヘリのみ地上に退避する。

ビル内の火を消す様子

ビル内に突入すると、フロア内は当然火祭りとなっている。この火に触れた場合、主人公は入口に戻されることになる(ダメージなどは受けない)。主人公は消火器のようなものを持っているので、火を消しながら導線を確保していく。ただし、火の動きが非常にランダムなため、うまく消火器を当てることが難しい仕様となっている。

被災者をキャプチャ

フロアの奥の扉(?)に触れると被災者をキャプチャすることができる。左上の人型アイコンが被災者の人数だ。ただし、被災者をキャプチャした状態で火に触れてしまうと、被災者は元の位置に戻り主人公は入口に戻される。脱出の際は火に触れずに進む必要があるので、行きでなるべく広く導線を確保することが先決だ。

脱出成功

被災者をキャプチャした状態で出口まで進むことができればステージクリア。その後は自動で脱出描写が進行される。

救出した人がヘリから出てくる

フロアからの脱出後、救助ヘリが屋上にやってくるので主人公一行はヘリに乗り込む。救出した人数分ヘリから搬出され、人数に応じてスコアに加算される。搬出後、ヘリは主人公を乗せてビルの屋上に戻っていく。

面ごとに様相が異なる

クリアごとにステージのレイアウトや、火災状況が激しくなる。それは、つまり導線を確保することが難しくなるため、被災者の救出が困難になることを意味している。

ゲームオーバー画面

このゲームはステージごとにタイムリミットが設定されている。一定時間ごとに被災者が一名ずつ息を引き取ってしまうため、急いで導線を確保し救出に向かわなければならないが、被災者が全員亡くなってしまった場合は画面のネガポジが反転してゲームオーバーとなる。筆者は全階層の被災者の救出にはいまだに至っていない・・・・

2.総評

★★★☆☆
かなりシンプルなゲーム内容だが、いわゆる”イライラ棒”的なゲーム内容で、緊迫感があってとても面白い。また、イライラ棒と異なりタイムリミットが設定されているというのも緊迫感を増す効果となっている。ただ、映画原作ゲームとして考えてみると、あまりに原作と掛け離れているので、映画ファンにはがっかりゲームだったかもしれない。また、シンプルすぎて一回全クリしたら飽きるというAtariゲー特有のデメリットもしっかり実装されているので、この辺りは割り切るしかない。
以下プレイ動画


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