ハロー、世界

手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)を読んだ。

手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ) https://www.amazon.co.jp/dp/4093873496/ref=cm_sw_r_other_apa_i_jd07DbGQSPX26

なんというか、さくさく読んでしまったのを後悔した。短歌集なのでさくさく読めてしまうのだけれど大量の砂糖をなめてしまったようなジャリジャリ感が残る。
これは歌人の穂村弘さんがまみというキャバ嬢からファンレターを受け取ったことから始まり、あまりにも内容がぶっ飛んでいるので歌集にしました、というテイの本だ。
「まみ」や妹の「ゆゆ」やウサギが本当に実在するのか、わたしはちょっと疑っている。後書きを見る限り架空の人物ではなさそうなんですが……。

この本には毒気とガーリーさがどこまでも一緒に居る。「病みかわいい」という語がしっくり来る。手をつないで歩いていこうね、としがみついてくるような感覚がする。
それは溶けた後も水を飲んだ後も「感覚」として舌にいつまでも残る砂糖みたいな感じだ。

手紙のやりとりの時系列とかあるのかな?著作権の都合上引用はできないけど、読み進めるごとに「しがみつき」が強くなってくみたいだ。

そうそう。添えられてるイラストが結構刺激的だから電車の中で読む時は気をつけてくださいね。

ここまでお読みいただきありがとうございました。よろしければサポートのほどよろしくお願いいたします