見出し画像

登山の歩行における落下をもう少し詳しく。

前回にお伝えした歩きの本質『3つのポイント』

  • 落下→振り出した足の接地反力を得るため。

  • 沈み込み→ばねが反発するように膝を抜くことで接地反力を推進力に変換する。

  • 不安定→上体を次の足の接地方向へ倒して接地反力を最大にする。

この中の落下についてもう少し解説したいと思います。
山を登るという、自分の体を高い位置に運ぶのになぜ落下が必要?
と疑問に思っている方、歩き方が間違ってます。

人間が地球上で動くときに必要な力は自分の筋力で体を動かす『内力』を使うのですが、落下を使えない方は筋力だけで歩こうとしています。例えば後ろの足で蹴って歩いている方はまさにこれ。走るときの推進力は後ろの足の蹴りだと思っていませんか?

有効に体を動かすために必要なのは外にある力です。落下は手っ取り早く使える大きなエネルギーなのです。これを使って内力を省力化し、楽に体を上に前に進める動作を覚えると山歩きがぐっと楽になります。


筋力や体力で山を登ろうとしている方にけっこう膝の痛みやふくらはぎの筋疲労を感じる方が多いのはそのためですね。自分の持っている運動能力を最小限にして、外から得られる力を使って効率よく歩くことで楽に登山ができます。トレランやマラソンをしているランナーにも同じことが言えます。

このような歩行動作を正しく理解して自分の歩行に取り入れるための山歩き講座(オンラインコース、実技コース)の申し込みをまもなく開始します。動作は画像や文章だけでは感覚が伝わりません。ちょっとした動きのポイントや個人別の歩行のタイミングの取り方などを詳しツ指導します。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?