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アンネの日記を改めて読む

言わずと知れた名作ですが、最近、妻に勧められて、改めて読んでみることにしました。

【内容のご紹介 by amazon】

1926年、ドイツで裕福なドイツ系ユダヤ人家庭の二女として生まれたアンネはナチスの迫害を逃れ、一家でオランダのアムステルダムに移住。

1944年、姉マルゴーの召喚を機に一家で隠れ家生活に入る。ついに1944年、ナチにより連行され、最後はベルゲン=ベルゼン強制収容所でチフスのため15歳で亡くなった。

ナチスに捕らわれる前まで書き続けていた日記には、自分用に書いた日記と、公表を期して清書した日記の2種類がある。本書はその二つを編集した「完全版」に、さらに新たに発見された日記を加えた「増補新訂版」。ナチ占領下の異常な環境の中で、13歳から15歳という多感な思春期を過ごした少女の夢と悩みが瑞々しく甦る。

ユネスコ世界記憶遺産。


外に出歩くとドイツ(コロナ)に命を攫われる

世の中、見えない敵との戦いで、心身共に疲弊しています。

我が家も例外ではなく、中学1年の長男は、「せっかくバスケ部に入部したのに、全然練習ができない(# ゚Д゚)」と、家の中でぴょんぴょん飛び跳ねています。

家が壊れちまうぜ(;´Д`)

中学2年の長女は、コロナを恐れて部屋に籠り、寝食を忘れて絵を書きまくっています。

お願いだからご飯は食べようよ~(;´Д`)


奥さん、ルーティーンの『スーパー銭湯でのサウナ』、『行きつけのバー通い』が制限され、イライラMAX

(# ゚Д゚)(# ゚Д゚)(# ゚Д゚)(# ゚Д゚)(# ゚Д゚)

そこは大人なんだから、ちゃんと考えようよ~(;´Д`)


え?私ですか?

私、元々我慢強い子なので、趣味(仕事のこと)に没頭していまして、あまりストレスを感じていません。

→なんてことを言ったら、「あんたとは分かり合えそうにありません」と、奥さんにめちゃんこ嫌われました。

(ノД`)シクシク(ノД`)シクシク


そんなある日、うちの奥様が突然、「まるでナチスに追われて隠れ家生活してるみたい。息が詰まりそう!!!」と言い出し、アンネの日記を読み始めました。

(゚Д゚;)(゚Д゚;)(゚Д゚;)

私も中学生の頃読んだことがあったのですが、やはり20年くらい経つと、内容を忘れているものです。

それに、感じ方も、中学生と大人になった今では、全然違いますね。


極限状態でも心の尊厳は保たれる

日々、ナチスの恐怖に怯えながら、家族の心もどんどん荒んでいきます。

多感な少女の、日記への独白は、一見『現実逃避』にも思えますが、理不尽な極限生活に追い込まれていても、日記を話し相手にしながら、精神の安定を保っていたのだと思います。

そして、いかなる環境にあっても、「人の心の尊厳」は、その人の心の強さで保たれるのだと感じました。

何より、恐怖と隣り合わせの生活の中で、『夢と希望』を失わなかった一人の少女の生き様に、改めて感動しました。


環境がどうあれ、そして、たとえ理不尽に身を捉えられたとしても、心は誰にも侵されない。


そんな生き方を、見習いたいと思いました。



商品説明
『アンネの日記』が最初に世に出たのは1947年。そして91年に、47年版でカットされていたアンネの人間味あふれる記述(鋭い批判精神や性のめざめ、など)を復活させた「完全版」が出版された。この「増補新訂版」は、98年に新たに発見された5ページ分を加え、翻訳資料をさらに徹底させたもの。まさに「アンネの日記・決定版」といえる。
イラク戦争を目の当たりにした今、本書が単なる歴史の記録でないのは明らかだ(2003年4月)。戦争に突き進む不寛容、抹殺される恐怖、惨めな状況でも楽しみを見つけようとする人々。アンネが日記に向かっていた60年前と、今日の世界とでは、どれほどの違いがあるというのか。14、5歳の少女が、ここまで世界と人間の「変わらぬ姿」を浮き彫りにしたことに驚くほかはない。「どんな不幸のなかにも美しいものが残っている。美しいもののことを考えれば、しあわせになれる」というくだりは、とくに胸を打つ。このおしゃまな少女は、他人の痛みを知るといった経験をとおして、豊かな大人の女性にまちがいなく成長したはずだ。その可能性をあっけなく、不当にも奪う戦争。『アンネの日記』は私たちの視線を、アンネの世界を越えて人間の愚かしさへと向ける。(小林千枝子)

内容(「BOOK」データベースより)
自分用に書いた日記と、公表を期して清書した日記―「アンネの日記」が2種類存在したことはあまりにも有名だ。その2つを編集した“完全版”に、さらに新たに発見された日記を加えた“増補新訂版”が誕生した。ナチ占領下の異常な環境の中で13歳から15歳という思春期を過ごした少女の夢と悩みが、より瑞々しくよみがえる。


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