やりたいことが見つからないという人に
やりたいことが見つからないという20代の若者と話す機会があった。
聞いていると、
『やりたいこと』と、『今の自分ができること』とのギャップに苦しんでいるという印象を受けた。
『やりたいのは山々だけど、できる気がしない。だから、希望を持つとつらいから、望まない。』
その気持ち、根暗人間としてはとても分かるなぁ〜。
でも、自分が一体何者なのか、何が得意なのかって、自分の特性、個性を認知できているかと言えば、案外自分でも気付いていなかったりする。
だから、私の経験を通し、思いつく限りの言葉を贈った。
自分の個性は、他人から求められたことをやってみることで気付く場合が多い。
そして、気付いたら、結局は飛び込んでみるしかない。
誰しも最初から強い決意を持てるとはかぎらない。だから、とりあえずやってみる。
世の中に溢れる【情報】ではなく、自分自身の【体験】と【実感】によって、自分の中から新たな可能性を見出していく。
私自身、まさか自分が家族経営の会社を飛び出して起業するなんて、思いもよらないことだった。
本業でのお取引先の相談を聞いているうちに、自分なら役に立てるかもしれないと、少しずつ『頼まれ事』を引き受けていたら、どんどん仕事を頂けるようになった。
自分の経験や技術が、人の役に立つということが嬉しくなり、やりがいと充実感を感じることができた。
小さな挑戦を積み重ねながら、『信用』を手に入れることができた。
時には全く未経験の仕事を相談されることもあったが、新たに学びながら要望にお応えしていった。
そしていつの間にかそれが自分の本業になり
『やりたいこと』
になっていた。
更に、『やりたいこと』は、どんどん膨らんでいった。
『できる』から挑戦するのではない。
挑戦を重ねるうちに、『できるようになっていく』のではなかろうか。
『やりたいこと』が先にあったほうが、モチベーションを維持しやすいように思うかもしれない。
でも、『やり続けたことが、やりたいことへと育っていく』というアプローチもあるハズだと思う。
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