見出し画像

【不労所得】についての考察と提言

20代後半の若者から、仕事について相談を受けた。

高校卒業後、専門学校へ。


その後、当時の夢であったスポーツインストラクターになるべく、大手スポーツジムに入社。


6年程勤めて、その後、2年程、アルバイトを掛け持ちしながら、なんとか生活をしているとのことだった。


「夢だったインストラクターになって、どうだった?」

「自分が思い描いていたものとは違いました。スポーツ選手とかの専属トレーナーになるとか、独立してマンツーマントレーニングで顧客を掴んでいかないと、大して稼げないんです。」

「それで、先行が不安になって辞めたんだね。で、今は何か目指しているものはないの?」

「おれ、誰かに指図されて、不本意な仕事するのとか、マジ無駄だと思うんですよね。」

「おれ、『不労所得』って言葉が超好きで、不労所得で生きていく方法をめっちゃ勉強しています!」


でた!今流行の、不労所得!

「ほうほう。で、ちなみに、不労所得って、どういうのを目指してるの?」

「なんか、投資とか、仮想通貨とか、みんな凄い儲かってるじゃないですか。この間、パチプロの人のブログ見たんですけど、凄くて。あとYoutuberとかも魅力だし。商品を説明するブログとかで、企業からオファーきたらヤバいらしいですよ。やらないと損だと思うんです。今はネットに情報がいっぱいあって、うまく不労所得を得るための方法が沢山あるんです。」

「なるほど。で、何か始めたの?」

「それが、やっぱ元手がないと、何も始められないじゃないですか。だから、今、そのためにお金を貯めようと思って。」


不労所得を安易に煽る風潮に『ちょっと待ったコール』を

彼、不労所得を、舐め過ぎちゃいないか?

さて、レビテトがかかって、ちょっと地から浮いちゃってる(もしくは、ドラえもんみたいに、キュッキュッいわせてる)彼に、不労所得がどれだけ苦労を伴うものなのか感じてもらえるよう、おっさん、ちょっとだけ、頑張っちゃうよ!


【仮想通貨や、パチプロ系】

「ちょっといいかな?例えば100人が住んでいる村があるとするじゃん。その村の中で、みんなで生きていかないといけないとしてさ、その全員が、仮想通貨トレーダーとかパチプロだったら、どうなる?食べ物、どうする?」

「え?そりゃ、みんな飢え死にしますね。」

「あくまで俺の意見なんだけどさ、世の中に還元されない投資は、投資ではなくて、ギャンブルって呼ぶべきだと思うんだ。箱を1個用意してね、1000人が1万円ずつ箱に入れると、1000万円じゃん。それを、椅子取りゲームみたいに、誰がどのタイミングで取るか。で、椅子取りゲームの椅子って、どんどんなくなって、座れない奴が出てくるでしょう。そういう、『誰かが得をした分、誰かが同じく損をしている』というの、俺嫌いなんだ。それに、その活動が単独で、何か新たな価値を生み出すわけではない。」


【投資について】

「投資ってさ、もしかして株式投資のことだけだと思ってる?」

「え?違うんですか?」

「不動産を購入して、家賃収入を得る(不動産投資)、新しい機械を購入して、生産性を上げる(設備投資)、資格やスキルアップ、身なりを整えて、将来に活かす(自分への投資)、有能な人、将来性のある事業に出資すること(株式投資を除く事業への投資)」

「どれも、お金がかかるよね。」

「投資って、投資したものが、世の中のために役立つことで価値を生み出して、それが利益になって戻ってくるものだと思う。リスクを伴いながら。」


【Youtuber等のコンテンツビジネス】

「ヒカキンさん、めっちゃ苦労してると思う。はじめしゃちょーも。会ったことはないけど、きっと、世の中に発信したい『強い想い』がないと、続けることはできないと思う。君には、それほどの何か強い想い、あるかい?」

1本の動画を作成するのに、どれだけの時間がかかっているのだろうかと、考えてみよう。


【楽に稼げる等の情報ビジネス】

「俺がもし、絶対稼げるノウハウを持っていたら、人には教えない。そんな方法があるなら、自分が全額突っ込めばいい。君はどうかな?」

「俺的には、情報ビジネスって、その情報で儲かったら、その利益の何%を払うというのが、理想的な形だと思う。」


【株式投資】

「お金に余裕がある人が、副収入としてやるのが理想だと思う。生活かけて、毎日チャート見るのって、それは仕事だよ。俺の友達にデイトレーダーいるけど、めっちゃ勉強してる。」


不労所得→フロー所得

『不労』というのを、「働かない」と読むのを、やめたほうがいいと思いますが、いかがでしょうか。

相応の『労』を捧げた先にしか、『不労』は得られない。


また、『新たな価値を生み出すフロー』を創造することだと、捉えてはどうだろうか。

音もおんなじだし。


「だから、君がしっかり社会に貢献できる力を付けていって、その中で培っていった経験や人脈で、将来、『君自身が手を動かさなくても、利益を生み出す構造』を、作ることを目指す。そのために、今はお金がないんだから、代わりに『時間』を払って、対価である『給料と経験』を得ていけばいいんじゃないかな?」

「ただ生活のために働くのと、『目的意識』を持って働くのとじゃ、伸びしろが違う。人の下で働きたくないという君の気持ち、凄くわかるし、俺なんか超ブラックだぜ。でも、必死に挑戦したことは、全部自分の血と肉になって、将来に活かせると信じているよ。」

「だからさ、『ただ任された仕事をこなす』のではなくて、『ほほう、この会社は、こうやって人を動かして、上の人間はフロー所得を得ているんだな』って、研究していくってのはどうかな?」


彼が高校生のときからの付き合いである。

お兄さん(おっさんですが)の言葉、少しでも参考にしてくれると嬉しい。


スズムシと

フロー所得を

考える

月に笑って

見おろされながら


「何も与えようとしない者が、『得』と『徳』を手に入れようとするなど、まるで砂の上に楼閣を建てようとするようなものである。」



座右の銘は不撓不屈

座右の銘太郎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?