人生初の体験。パ二パ二パニック‼

その日は酒に酔っていました。家でご飯を食べながらお酒飲んでいたんです。

1人暮らしを始めて早一か月、家に他の人間がいないという開放感に全裸で歩いたり熱唱したりとそこそこにはしゃいでいました。

私が引っ越してきたのは築40年のボロアパート、外観は古いが内装はなかなかのもので不動産屋から聞くにオーナーが凝って前の住人が退去した際に大きなリフォームをしたようで設備は良い。

 そんな中でも目を引いたのは温水便座、商業施設のトイレにしかない流すボタン大・小、ウォシュレット付き。

そう、ウォシュレットがあるのです。

私は20年弱生きている中で一度もお尻にウォシュレットを発射したことがないです。

理由は至ってシンプル。恐怖心。

しかし、その日の私はほろ酔い状態。

ニヤニヤしながら便器に腰を下ろしウォシュレットらしきボタンを押してみる。

「ウィ――――――――――――ン」

お尻の下から謎の機械音が鳴っている。恐ろしい。酔いが覚めそうになる。

そしてついにその時が来た。

直撃、震撼、新境地。

自然と笑いが込み上げてくる。

「ははははははは!!!!!!」

家に1人、お尻、いや、アナルに水が当たる感触に笑いが込み上げてくる。

ただ、ここで人の弱さを身をもって体感するのであった。

もう、満足したので終えようとする私

「・・・どこだ?」

水を止めるボタンが見当たらない、どこだ

水が止まらない。

とりあえず開始時に押したボタンをもう一度押す。ノズルが前後する。

水が止まらない

アッアぁ…アナルを水で前後になぞられる。こんなのほぼ前戯じゃないか!

水が、止まらない・・・

パニックになると人間は脆い、開始ボタンのすぐ隣にある停止ボタンさえ視界に入らないのだ。

その後、私と私のアナルがどうなったかはご想像にお任せします。


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