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第3回|作文対策、塾で十分?|中学受験作文の基礎知識


はじめに

こんにちは、ハリー・サポーターです。この『中学受験作文の基礎知識』は、全4回で、保護者・受験生が知っておくべき受験作文について、ご案内するものです。

中学受験作文の基礎知識|全4回|受験作文の出題趣旨|受験作文、実際の出題例|作文対策、塾で十分?|全国公立中高委一貫校過去問集の使い方

また、『中学受験作文の対策方法』というコンテンツのご用意もあります。ぜひ合わせてごらんくださいませ。

中学受験作文の対策方法|全5回|作文技術の磨き方(課題文理解・要約・答案構成)|答案の組み立て方(理由付け・体験・まとめ)|ChatGPTを活用しよう

今回は、作文対策、塾で十分?という内容でご案内致します。それでは、内容に入っていきましょう。

作文対策は、集団指導に向かない

第1回・第2回のコンテンツでも説明しましたが、作文対策で重要なことは、『課題文を早く正確に理解する訓練』と『論理的に書く訓練』に、適切に取り組むこととなります。

残念ながら、集団指導塾では、これらの訓練には向きません。

  • 課題文を適切に理解しているかなど、1人1人確認して、指導・アドバイスする時間は確保できません。

  • 作文答案は、2~3回書き直せばOK、完成していなくても許されます。単にやらせることが目的になっていて、『どう書くべきだったか』などの丁寧な指導・アドバイスはなされていないことが大半です。

これでは、課題文理解・答案作成の両方とも、全く有効な対策になっていません。算数などでも、1人1人のための指導・弱点の克服等は難しいものです。作文対策ならなおさらです。

個別指導・家庭教師・通信教育も、作文対策によく使われるが…

個別指導・家庭教師・通信添削も、作文対策によく使われます。ただ、これらが生徒の実力アップを実現できているケースは、かなり少ないです。具体的に見てみましょう。

共通する問題点

  • 先生の実力に大きく依存しますが、『作文が得意で、上手に教えられる先生』がそもそも多くないです。

  • 答案を見て、簡単に添削・コメントするぐらいの時間しか確保できていないケースが大半です。そのため、課題文の理解や、文章作成の技術は、ほとんど磨かれません。

個々の問題点

  • 個別指導の先生は、学生講師が大半。先生自身が『体型的な文章指導』を受けたことが無いため、方法論のアドバイスができません直観に頼った指導になりがちです。

  • 家庭教師の先生は、隣に座っている時間も課金されます。そのため、隣に座ってじっくり考えさせるような時間を確保しづらいです。結果的に、課題文の解説などの、インプット中心の指導になりがちです。

  • 通信添削は、答案作成から添削まで時間がかかります。添削されて戻ってきても、もういろいろ忘れています。そのため、ちょっと書き直して終わりになってしまいがちで、訓練効果はほとんどありません。

まとめ

結局、一番近くにいる保護者が主体的に取り組めば取り組むほど、有効な対策が実現できるんです。

保護者の主体性によって、受験生には大きな差が生まれてしまうのです。もちろん、受験の結果も大きく左右するんです。

それではまた。

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