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第10回|ChatGPTを活用しよう|保護者のための中学受験作文講座



はじめに

こんにちは、個別指導ハリー・サポーターです。この講座『保護者のための中学受験作文講座』は、全10回で、ご家庭で知っておいてほしい・取り組んでほしい作文対策について、ご紹介するものです。

このコンテンツは、記事型SNS『note』にて原稿を、『YouTube』にて動画を公開しております。宜しければ、どちらもご覧くださいませ。さて、内容に入っていきましょう。

近年、AI技術の進歩により、学習ツールも大きく変化しています。ChatGPTは、一瞬でかなりの精度の文章を作成してくれますから、作文対策でも、上手に活用したいところです。そこで今回は、私の考える、ChatGPTを活用した作文対策についてご紹介致します。

段落要約・全文要約はChatGPTにお任せ

以前までのコンテンツで、『段落要約』・『全文要約』の重要性はお伝えしてきました。ただ、『要約』は、大人でも苦手な人も多いですよね。そして、仕事で忙しいタイミングでは、課題文を丁寧に読むのも大変です。

そこで、『要約』はChatGPTに作ってもらいましょう。課題文を入力し、「30字で要約」「100字で要約」と指示するだけで、かなり精度の高い『要約』が得られます。

残念ながら、字数を指定しても、その字数で生成してくれないことも多いです。ただ、ポイントを外していることは少ないので、学習効果としては問題ありません。

注意点としては、自分で答案を作らないまま、ChatGPTに頼らないことです。そんな方法では、実力アップにつながりません。あくまで、自分で作った『要約』と比較して、どんな要素が足りなかったかといったことを確認するようにしましょう。

なお、ChatGPTは、「あなたは作文の先生です。自分が作った要約で、足りない内容を教えてください。」などのように指示することで、自分で作成した『要約』を、適切に評価・添削してくれます。上手に活用したいところですね。

答案構成・答案作成は、使い方を工夫する

ChatGPTは、作文の『答案構成』や『答案作成』が、ちょっと苦手です。

いや、上手に指示をすれば、高い精度で素早く答案を生成してくれるんです。しかし、『上手に指示すれば』というハードルが高いのです。もうほとんど、自分で答案を作れるぐらいの指示をしなければ、最適な答案は出てきません。

しかし、実は、そんな不十分な答案でも、全く問題ないんです。というか、そんな不十分な答案が、対策する上ではメチャクチャありがたいんです。

受験生が、まだまだ対策の進んでいないうちに、自力で答案を一個作るのは大変です。それを復習するのも大変です。

そこで、まずはChatGPTに作文答案を作ってもらい、それを受験生に添削させてみましょう。そうすることで、どういう文章なら分かりやすいか、どういう答案なら説得力があるかなど、作文のポイントをしっかり学ぶことができます。

これは、ChatGPTが生成した作文答案が不十分だからこそ、実現できる対策方法なんです。

まとめ

ChatGPTは、良質なツールです。

ただし、あくまでツールです。上手に指示しなければ、使いこなすことはできません。そのため、保護者がこれを利用する場合でも、対応の早さには個人差があります。もし「ChatGPT、使いこなせないな」と思ったら、良い先生を探してみるのも良いでしょう。

ただ、第3回・第4回のコンテンツでも説明しましたように、作文指導に精通した先生は、世の中に多くは存在しません。良い先生を探すよりは、保護者がChatGPTを使いこなせるよう頑張る方が、遥かにハードルが低いです。ぜひぜひ頑張ってみてください。

それではまた!

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