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第9回|全国公立中高一貫校 過去問集の使い方|保護者のための中学受験作文講座



はじめに

こんにちは、個別指導ハリー・サポーターです。この講座『保護者のための中学受験作文講座』は、全10回で、ご家庭で知っておいてほしい・取り組んでほしい作文対策について、ご紹介するものです。

このコンテンツは、記事型SNS『note』にて原稿を、『YouTube』にて動画を公開しております。宜しければ、どちらもご覧くださいませ。さて、内容に入っていきましょう。

作文対策は、これだけあれば良い

中学受験で作文対策をするなら、『公立中高一貫校適性検査問題集 全国版』(みくに出版)を購入しましょう。

毎年、だいたい7月頃に、最新年度版が発売されています。それまでは前年度版で基礎固めをしておけば良いでしょう。そして、前年度版が終わったら、最新年度版に進みましょう。

使いこなすには、ある程度の国語力が必要です。ただし、この本を使った対策で、国語力を十分に養えます。そのため、きちんと取り組むつもりなら、国語が苦手でも、買ってしまって良いと思います。

この過去問集を利用するメリット

『公立中高一貫校適性検査問題集 全国版』(みくに出版)を利用するメリットをご紹介します。

まず、全国の公立中の入試問題が多数掲載されていて、演習量を確保しやすい点は、大きなメリットです。

また、『公立中高一貫校』の『過去問』が掲載されています。掲載されている課題文は、どれもこれも、かなり良質です。大人が読んでも読みごたえがある課題文ばかりです。下手な問題集を買うよりも、取り組む価値が高いです。

加えて、2年分も解けば、トレンド・出題傾向の変化などを、実体験として把握できます。同じテーマでも、様々な出題のバリエーションに触れられます。こういう経験が、対応力・実力につながっていきます。

まずは段落要約から

本書に取り組む際は、まずは各課題文について、口頭での説明と、30字程度の段落要約から始めましょう。これは、第5回『作文技術の磨き方①|課題文理解と要約の訓練』で紹介しましたね。

最初のうちは、口頭説明・段落要約以外、やらなくて良いです。あれこれやろうと欲張っても、習得効率が悪いです。段落要約がビシッと決まるようになってから、全文の100字要約に進みましょう。そして、全文の100字要約に慣れてから、答案構成に進みましょう。

え、作文は書かせなくて良いのかって?書かせなくて良いです。段落要約・全文要約・答案構成がきちんと身に付いていないのに、400字書こうとしても、楽しくないですし、習得効率も悪いです。

前から順番に解くのはやめよう

ところで、この過去問集、前から順番に解いている人も多いようです。

ただ、効率よく作文対策に取り組みたい人は、掲載順に沿って解くのはやめましょう。本書は、私立の過去問が先に掲載され、その後は北の学校から順番に、南に向かって掲載されています。これは当然、学習効率を考慮した順番にはなっていません。

前から順番に解いていくのではなく、似たようなテーマをまとめて取り組むことで、テーマの理解が深まります。テーマや習熟度を考慮して、自分に適した順番で取り組んだ方が、習得効率が高いです。上手にピックアップして取り組むにしましょう。

それではまた!

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