映画「チャーリーと14人のキッズ」 子供という小さなモンスターから溢れるエネルギーに元気をもらったエディ・マーフィに元気をもらえる映画

 ここしばらく映画をしっかり見れていませんでした。

 最低月1本は見ようと心に決めたのに、いざ見ようとしても「この映画は2時間以上あるのか」「これは本当に見て楽しめるか」と余計な思いが浮かんでけっきょく見ないことが続いています。

 ただでさえこうなのに、そこへ精神的な疲労が重なるといよいよ「重い」作品を体が受け付けなくなり、ついつい視聴済みの作品でお茶を濁してしまう。既に見たものなら展開を知ってる分軽くなるので。

 そんな毎日。

 と言うわけで、今月は過去見た作品の中からコメディ映画「チャーリーと14人のキッズ」を見ました。結論、割と元気をもらえました。昔見た映画をもう一度見るのも悪くないなと。



ストーリー:勤め人チャーリーはリストラ宣告ををきっかけに保育園を開くことを思いつく。同じくリストラされた同僚のフィルやスタートレック・オタクのマーヴィンを引き込んで運営を始めるが、預かった子どもたちとの日々は一筋縄ではいかない!



 思えば、私にとってコメディ映画と言えばエディ・マーフィだった時代があったのです。「ビバリーヒルズ・コップ」「ナッティープロフェッサー」「ドクター・ドリトル」。「シュレック」に出演していると知った時はわざわざ字幕版で見たのもいい思い出。ここ数年映画から離れていたのは真剣に業界の損失だったと思っています。
 その中でも「チャーリーと14人のキッズ」は特にお気に入りの作品の1つです。ちなみにロッテントマトのスコアは批評家27点観客48点でした。でも私は好きだから関係ないもんね。

 この映画の見どころと言えば、その奔放さでエディたち保育士を振り回す子供たちに尽きます。人形をバラバラにしたりピアノに上って足で演奏したり、うんちに失敗してトイレ中を無残に汚したり。
 
何か起きるたび慌てふためくチャーリーたちですが、そんな保育士兼経営陣である彼らも負けてはいられません。男だけの保育園に注がれる冷ややかな視線にもくじけず、時には暴れる子供たちを歌で魅了し、時には着ぐるみレスリングで大いに沸かす。園児参加の会議を開いて子供らの意見を取り入れる柔軟さと真摯さも見せます。
 そのうち、最初は求職の合間のちょっとした試みだった保育園が、いつしかチャーリー達にとってかけがえのない仕事へとなっていく。子供と共に大人も成長していく、と書けばありがちなストーリーですが、この後大手保育園がライバルとなる展開も相まってつい応援したくなるのです。

 また、子供の頃見て楽しんだ作品を大人になって見返すと粗に気づいてしまう、と言う現象に苦しめられることはよくあることだが、この作品ではほとんど気になりませんでした。
 作中のリアリティラインがギャグ補正で低くなっているのも理由の1つでしょうが、先の通りエディが子供たちとの時間に幸せを見出すハートフルさが細けぇことはいいんだよ!と言う気分にさせてくれます。
 欲を言えば子供たちの成長描写がもう2、3場面あったら良かったなとか、マーヴィンの言動が時折キモいなーとは感じますが、まあマーヴィンは本質的に子供好きな善人なのでヨシ!スポック博士の子育て論も読んでるしな!


 つまるところ、子供という小さなモンスターから溢れるエネルギーに元気をもらったエディ・マーフィに元気をもらえる映画で、実際この映画を見て気力が回復したので見て損はないでしょう!
「ビバリーヒルズ・コップ: アクセル・フォーリー」も今から楽しみ!



 よだ・よだ・余談。見返した時に気づいたんですがエル・ファニングとレジーナ・キングが出演してるんですね。
 エル・ファニングちっちゃ!レジーナ・キング今と顔変わってない!若い!怖い!

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