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日本のクリスマス 早すぎ&長すぎ問題

10月初旬の昨日、出かけ先で百貨店の文房具売り場に立ち寄ったら、もうクリスマスカードが売られていて、売り場にはクリスマスソングが流れていた。

早すぎる…。と、げんなりしてしまった。

何を隠そう、私はクリスマスシーズンが嫌いだ。この時期はあまり外に出歩かなくなる。

クリスマスソングやシャンシャンした鈴の音のお決まりBGMが街中にあふれることが苦痛なのだ。

12月だけ短期的に行われるのなら、まだ「一年のうち今だけ」と思って楽しめるかもしれない。

しかし日本の商業施設ときたら、ハロウィンが終わる前後くらいからもうクリスマス支度を始めたがる。

先ほど言及した文房具売り場のように、あまりハロウィンに便乗できない分野だと更に俊足スタートするらしい。

デパートのコスメ売り場では秋からクリスマスコフレがスタートして、スタバではホリデードリンクが始まって、ショッピングモールにはクリスマスツリーが飾られて、あちこちで流れるクリスマスソング。

日本の小売ビジネスは季節イベントに絡めないと、売り場づくりができない会社ばかりなのか??

にしても、一週間くらい前まだはまだ残暑が厳しく、半袖で過ごしていたというのに、もうクリスマスを漂わされるとさすがに萎える。
3か月もクリスマス祭りしていたら、いざ12月25日を迎えるころには、クリスマスモードに飽きてげんなりしてしまうだろう。

その前にもっと、紅葉や温泉を楽しむシーズンとしての、秋への移り変わりをじんわりと味わいたいのに。

一説には、『クリスマスソングが流れると人々の購買意欲が高まる』という話があるそうだが、有りでも無しでも、人々が買うのは
・家族や子供へのプレゼント
・ローストチキン
・クリスマスケーキ
という定番で毎年変わりない気がするが。

そもそもこの不景気がどうにかならなければ、街中の歌ごときで対して出費額が変わるものか。それどころかメンタルへの悪影響の方が大きい。

試しに、「クリスマスソング 購買意欲」というキーワードでGoogle検索をしてみた。

驚いたことに、売上と関連づけた記事よりも、聞きすぎによる不快さに言及する記事が上位にヒットし、その数も目立つ結果だ。

4つ目の記事などは「確かに勤労中に何時間も聞き続けている売り場スタッフはきついだろうな」と同情を禁じ得ない。

私自身は、客としてクリスマス期間の飲食店に行った際にマライアキャリーが流れただけでもうウンザリしてしまうくらいだ。とても売り子さんとして働ける気がしない。ノイローゼで精神崩壊してしまうだろう。

この事実をもっと小売り事業者は認識すべきだ。

それでなくても、日本の商業施設はうるさい
常に何かしらのBGMが流れていて、エレベーターの自動音声もエンドレスで流れていて、一定間隔で館内放送も流れる。

こちらは目で商品を見て店員と話して、ゆっくりと買い物やサービスを楽しみたいのに、それを邪魔する不快で耳障りな情報が多すぎる。

クリスマスシーズンはそれがますます顕著になるので、私は、あまり外出したくなくなってしまうのだ。

こういった、恣意的な季節イベントを押せ押せモードにするのではなく、ゆったり楽しめるような街や売り場を作るほうが、客は落ち着いて滞在してサービスや買い物を楽しめるのに。

そういう場所がもっと増えてほしいと願う限りである。

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