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自己紹介と『自分ハードル』

noteを始めたいな、という気持ちは心の隅っこにずっとあった。

けれども、どんな記事を書こうかと思いあぐねいていたら日々なんてあっという間に過ぎてしまった。

僕は普段イラストを描き、フリーランスのイラストレーターに憧れつつ細々と音楽もしている。

イラストレーターとしても、ミュージシャンとしてもまだまだ箸にも棒にもかからない存在だし、そもそもイラストレーターやミュージシャンとして名乗るのも恥ずかしいような、何者ですらない自分だけれど。

振り返れば夢だけを握りしめたまま自信が持てずに、一歩を踏み出せないままダラダラと時間が過ぎていってしまったような気がして、「どげんかせんといかんばい」と思い立ち、今年はできるだけたくさんのことを発信していこうと思っている。
突然の博多弁。

頭の中にあるだけじゃあそれはこの世にまだ存在していないことと同じだものね。

今年はできるだけたくさんのイラストやアニメーションを発信して、楽曲もリリースしたいなと思っています。

そんな中でイラストや音楽だけでなく文章の発信としてnoteを始めよう、と。


書こう書こうと思いながらも時間ばかりがすぎてしまったのには僕の性格が起因しているように思う。

文章であれ音楽であれ、何かを世に発信する時。
僕の中には『自分ハードル』が現れる。
それは世の中に発信しても問題ないクオリティかジャッジをする監督のようなものだ。

その『自分ハードル』だけど、いわゆる一流と言われる方々の作品と比べるものだから合格点がなんとも高い。

さらに、一見『自分ハードル』を超えたかに見えても、『もっとクオリティを高められるんじゃないか?』と思ってしまえばその作品は却下となる。

そうして『自分ハードル』を前に日の目を浴びることなく散って行った作品たちは数多。

ハードルはあまり高めにせずにもっと積極的に作品を発表しておけばよかったなぁ、と10年前の自分に言ってあげたい気持ちになったけれど

『…待てよ?』

ということは10年後の自分は今の自分に言ってあげたくなってるということでは...?
と思い、これからは積極的に作品を発表していこう、と思い至ったのでした。

僕より20歳ばかり年上のかつてプロミュージシャンを目指していた師匠も『もっと世間に作品を発信すればよかった』と嘆いていたことを思い出したのもある。

人目に触れずコツコツと自分の腕を磨くことも時には大切ではあるけれど、人目に触れることでしか得られることのできないものもあるはず。


そこで問題になるのが高くそびえ立った『自分ハードル』。


昨日超えることのできなかった高々と聳える『自分ハードル』を果たして今日は悠々と飛び越えることができるかというと、人間そう簡単にある日突然進化することはできない。
ポケモンじゃないんだから。

そんなある日ラジオで聞いた言葉
『悪くなければそれがベスト』

今までは、悪くなければもっとベストな状態があるんじゃないかと磨いて足掻いて、それでもベストに出来ずに押し入れの奥にしまってしまっていたようなものだったから、その言葉を聞いて「ベストじゃない自分』を許せるようになった気がする。

『自分ハードル』ってそんなにめちゃくちゃ高いものじゃなくていいんだな、と。

イラストレーターのさいとうなおき先生がTwitterでこう言っていた。

『真面目な話、本当は下手くそなのに自分の絵は最低限のレベルに達しているどころか、天才級だと信じ込んで発表を続けた勘違い野郎の僕はこうして何とか生き残っていますが、空気を読み、身の程をわきまえ、一流になるまで発表を控えた仲間達はいつのまにか消えてきました。表現ってそういう世界です』


『身の程をわきまえ、一流になるまで発表を控えた』っていうのはつまり自分ハードルを越えられなかったってことなんじゃないかな、と僕は思います。

自分のハードルの超え方がどうであれ、やっぱりハードルを越えずに出し惜しみしてる場合じゃないなと再確認。

『悪くなければそれがベスト』

例によってこの記事もまた日の目を見ずに眠りかけていたのでこの言葉を自分に言い聞かせて気長にゆるりとnoteを綴っていこうと思います。





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