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6/18 花の百名山、空沼岳登山。

6/18は空沼岳に行ってきました。札幌中心部からのアクセスが良く、それでいて本格的な登山を楽しめる、季節を問わず登山人が多く集う山です。今回は登山靴を履いて初めて本格的に山に挑む新入生も多い登山となり、彼らにとってはこの山は登山の原点になるかもしれないですね。そんな企画の記録です。

いきなりハプニング、波乱(?)の幕開け。

今回は路線バスで登山口まで移動。そのため、集合は南北線真駒内駅。しかしバスの都合上その集合時間が早く朝7時。こうなってくるともう何が起こるかは推して知るべきでしょう、寝坊ですよね。果たしてバスの出発時刻になっても来ない人が1人。1人欠けたまま一行は登山口に出発することに。そして1時間後、LINEに「おはようございます👼」のメッセージ。こうして、無事に1名欠員の状態で登山することが確定。


松の木

登山道序盤に大きな松の木。

幸いにも、今回の登山では1人欠員が出ても大きな影響はないのでそのまま入山。序盤に大きな木があり、農学部森林科学科による説明が入りました。やっぱ山に入るならば木に詳しい人がいるといいですよね。


謎の足跡

登山道に変な痕跡が…まさか⁉

緩やかな傾斜が続く区間の多い空沼岳です。歩きやすい道が比較的多いですが、名前の通り沼が多く、登山道も水気が多くてぬかるんだ区間は時々登場します。ぬかるんだ道に、何らかの痕跡が…これ絶対なんかの動物の足跡ですよね。北海道の山、まあまあ大きめの足跡、しかも結構鋭く掘られている…「アイツ」の存在が頭をよぎります。そう、ヒグマです。北海道の登山ではこのような足跡であったり、熊の糞を見ることはたまにあること。我々も、熊鈴や熊スプレーなど、熊対策を施して登山しています。でも、山の中で一回野生のヒグマを見てみたいと思ってしまう自分がいる……向こうの攻撃が当たらない安地があって、もしそこに入って見れるのならば。
当然そんなところは山の中にはないので、クマ牧場で我慢します。

みずばしょう橋。そんなに滑らなかった

登山道整備の方に感謝して。

上でも書いたように水気の多い山である空沼岳。基本的には、沢の横に登山道が付けられているため、時々その沢を徒渉するところがあります。基本的には石伝いに渡ったり、倒木を橋として利用したりするのですが、一か所大きな沢を渡らないといけないところがあり、その部分には鉄パイプなどでつくられた「みずばしょう橋」なる橋がかけられていました。資材をもって登りこんな山中に橋を作ってくれた整備業者の方に感謝です。

万計沼。中腹の休憩地点として最適

最初の大きな沼、万計沼に到着。

空沼岳でとくに有名な沼は万計沼真簾沼の2つ。最初に現れるのが万計沼です。この沼のほとりには万計山荘空沼小屋(北海道大学管理の山小屋!)
があり、万計山荘では協力金を支払ってトイレを使用できます。登山中のトイレは死活問題になりうる問題なので、このような形で道中にトイレがあるとすごくありがたい。管理人、十勝岳の下山中に限界寸前までトイレを我慢したことがあるので登山道の中腹にトイレあってすごく安心してた

登山 と刻まれている

2つ目の大きな沼、真簾沼へ。何やら変な文字が…

万計沼から40分程度登ると真簾沼があります。この辺りはもうすでに標高1000mを超えています。沼のほとりに木の枝でつくられた変な文字が…いったい誰が作ったんでしょうかね。これにSOSとか書いてあったら怖い、というか一大事ですよね、近くで誰か遭難しているかもしれませんから。余談ですが旭岳ではSOS遭難事件なる奇妙な遭難が起こったことがあります。なんかそれに似たような雰囲気を感じた。

最後の登り

いよいよ山頂へ…

真簾沼から40分程度で山頂です。途中、どう見ても道が付いているとは思えないほど藪に覆われ荒れている札幌岳への縦走路分岐があり、そこを左に曲がると山頂はもうすぐ。最後に待ち受ける急坂を登り切れば山頂。札幌市街、恵庭岳、支笏湖、遠く羊蹄山まで見渡せるパノラマが広がります。山頂はやや風が強く、わずかに雨が降っていたので軽く昼食をとり、写真を撮って早めに下りてくることにしました。山頂で、他の登山者が食べていたカップラーメンがめちゃくちゃおいしそうだった…

クラーク像の物まねをする男

下山。

下りは大した面白い事もないためかややメンバーに疲労の色が見え始め会話も少なくなり、淡々と下る行程。
登りで蓄積した疲労、脚にかかる衝撃などの要素が合わさり下りの方が体には大きな負担がかかります。登山中の事故は下り時の方が多く発生しており、安全に下山しきって初めてその登山は成功と言えます。そのため、疲労がたまってくる中でも慎重に、集中力を切らさずに下りていきます。管理人、岩で足を滑らせて一回転倒しました。空沼岳は水気の多い山であり、登山靴の裏がぬれると滑りやすくなります。管理人は青タンで済みましたが今後、空沼岳に挑む方は注意されたい。
膝を中心に脚にダメージがたまっているのを実感しながら(なぜか一人、顎が痛いなどと言いながら下りている人がいた。下山中に顎が痛くなる人初めて見た。歯を食いしばりすぎじゃないか?)、大きな事故や怪我無く下りきることができました。

その後。

山中でラーメン食べている人見てどうしても食べたくなったのか、帰りに南区の白樺山荘でラーメン食べて帰ったメンバーがいた。白樺山荘と言えばゆで卵の食べ放題だけど卵高騰&不足の折、やってないだろうなぁ…などと思いながら管理人はラーメン食べに行くメンバーを見送った。
真駒内駅から帰宅の途へ。管理人はこういう時に座席に座ると寝過ごしてしまう可能性がある(それと登山で染みついた汗のせいで服が臭いため、隣に座る人に迷惑)ので、地下鉄の中でもすでに酷使した脚に最後のひと踏ん張りだなどと言い聞かせて立っていました。


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