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007 因縁のラルゴのSwatch

まさかいまさらSwatch買うとは思わなかった。
腕時計は前回購入のSEIKO Prospexで終わりのはずだった。

お気に入りなのだが自動巻きで、ネジ巻くの忘れると止まってたりするし、やっぱ仕事で傷つけたり汚したくないのである。
なのでもっぱら逆輸入のSEIKO クロノグラフ使ってる。

ただこれが2013年購入の10年選手で、経年劣化のせいか割りピンが外れてバンドが使用できない状態に。近所にまともな時計店のない田舎なのでつなぎで安いの買うかバンドだけ買って付け替えるか・・・。
迷っていたらメルカリで見つけてしまった💧

SWATCH "SWATCH "Villain" Collection "THUNDERBALL".(Emilio Largo) Irony Chronograph" 

Villainとは悪党とか悪役の意味で、007の映画22作品(2006年当時)に登場する悪役をモチーフにしたマニアックなコラボスウォッチ。
2006年の発売当時、神戸の南京町の時計店で実物を見た。
買うとしたらサンダーボール作戦のこのエミリオ・ラルゴモデル一択だったのだが、どうもスウォッチは流行っていたけど安っぽく感じていて、手を出さなかったのである。

007シリーズで一番好きなのがサンダーボール作戦で、一番回数見てるんじゃないかと思う。
奇しくも今Amazonプライムでキングスマン三部作が見れる。

完全なボンド映画のオマージュにキック・アスのブラックでスタイリッシュなアクション。いまオススメな映画であるが、ハリーことコリン・ファースと、悪役ヴァレンタインことサミュエル・L・ジャクソンが初対面時に昔のスパイ映画の話をする。
ヴァレンタインは英国紳士のスパイに憧れたと言うが、ハリーは悪役の妄想があってのスパイ映画だと論じる。
まさに魅力的な悪役がいてこそのヒーロー物なのだ。

サンダーボール作戦でショーン・コネリーのジェームス・ボンドの強敵になるのがイタリアの名優アドルフォ・チェリ演じるエミリオ・ラルゴなのである。
劇中、悪の組織スペクターの幹部No.2で、見た目から冷徹で怖そうw
黒の眼帯がさらに悪を演出してるが、知的で狡猾な感じでありながらボンドに負けずおしゃれで上流階級の貫禄もある。
007は全作見ているが、ラルゴほどリアルにいそうでヤバそうな敵役はいないと思う。

SWATCH "SWATCH "Villain" Collection "THUNDERBALL".(Emilio Largo) Irony Chronograph" 

さて、件のスウォッチであるが、見ての通りラルゴの眼帯をオマージュしたクロノグラフで、劇中ラルゴの指輪のスペクターマークが中央にあり、針はラルゴのネクタイをモチーフにしているそうで、黒のベゼルにあしらわれたジルコニアはもちろんダイヤモンドをイメージしている。
これもマニアックだなぁと思うのは、劇中ラルゴはNATOの戦略爆撃機を奪い、水爆を二個バハマのナッソーの海底に隠しNATO加盟国を脅迫する。
この時の水爆の身代金はドルや金ではなくダイヤで請求するという、その後の『007 ダイヤモンドは永遠に』の伏線になるような洒落た悪党を彷彿とさせてくれる。
時計の6時の下、ベルト部分に007の刻印があるもののあくまでもラルゴが主役の腕時計。
気分は悪党のピカレスクロマンを腕に忍ばせなに食わぬ顔で仕事してますw



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