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学びの解像度について

ポッドキャスト番組で話された、為末大さんの言葉が印象的だった。次のようなことを語られていた。 以前に、趣味でランニングをしていた時期があった。 始めのうちは、少しでもタイムが速くなるのがうれしかったことを覚えている。 どうしたら速く走れるのかと、動画を観たり本を読んだりしてみるが、うまくできない。 結局は意識の持ちよう?というところで、技術は向上しないままに、なんとなく足が止まってしまった。 一流のスポーツ選手は鍛錬の先に、研ぎ澄まされた感覚が身につくのだと知った。微細な

    • 〈再現性〉を求める人は誰か

      使えて初めて意味を持つ知識 知識獲得の目的は、その知識を活用することにある。 試験で合格を手にするには、獲得した知識を使って、1点でも多く点数をもぎ取る必要がある。 そのために、参考書でインプットをし、問題集でアプトプットを繰り返し、知識の定着を図っていく。 知識は、試験会場で再現されて初めてその価値を持つともいえる。 職場で求められる再現可能性 少し視点を変えて、仕事ではどうだろうか。 組織で働く人であれば、大半の勤務時間中は〈再現性〉を期待される。 例えば、営業活動

      • 勉強するとはどういうことか②

        影響力のある人 よい影響力はあったことに越したことはない。 周囲にポジティブな影響を与えられる人は、社会的に価値があると思う。 政治家、芸能人、スポーツ選手、教員、経営者などは、努力を重ねて自らのポジションを獲得してきた実績ある人たちでもある。 影響力を高めるための方法を記した書籍を目にすると、ふと手にしてしまうこともある。でも、買うまでには至らない。 そうなれたらいいなと思うと同時に、「自己啓発に踊らされないぞ」と抵抗してしまう。 学びと影響力 何かを学ぶ、その知識

        • 勉強するとはどういうことか

          何かについてを学んでみる。 すると知らなかった言葉に出会う。 別の言語から翻訳された言葉。その概念を考え出した人が定義した言葉。なんとなく使われだした言葉などいろいろある。 その言葉を理解しようと努めることが、勉強の上で最初のハードルである気がする。 法律にしても、会計にしても、たとえ耳にしたことがある言葉でも、その意味を理解していなかった言葉に出会うと、少し知った気になる。 ここ数年、一部でリスキリング、大人の独学がブームである。 何か学ばないと時代から取り残される強迫観念

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