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イラストレーターになるまで〜看護学生編(前篇)〜

前回に引き続き、今回は学生時代のお話。



地元の看護専門学校に通っていた当時、
人見知りは緩和されつつあったものの、初対面の人と打ち解けるのは
まだまだ苦手なのは変わらず…


そんな状態の私にとって、恐怖の実習。


そう!3年生はその年を実習に費やすのです!


実際に入院中の患者さんを通して情報収集を行い、看護を実践・展開する。


だが、これがまぁ大変。今の学生の実習内容は不明ですが、当時(20年前)殆ど寝る暇なく慌ただしく毎日を過ごしていました…


学生にとって、恐怖の病棟ガチャ!


学生にとって病院実習が始まる時、
最も気になるのは、どの病棟に配属されるか。


小児科・産科婦人科・外科・内科・精神科と、多岐に渡って現場を経験します。(私の学生時代は、3週間毎に各科を経験しました)



そして、毎日のハードスケジュールに加えて、私を悩ますものがもう一つ…
それは「匂い」。


病院って、なんだか独特の匂いで苦手な人多いはず!


薬品の匂い、体臭、排泄物の匂いが混じって、独特の匂いが漂っている。
地元の古い病院なら尚更。


高齢者にもどう接して良いのかも分からない、ましてや病気を抱えた人への対応は戸惑うばかり…


そこに鼻をつく匂いに包まれて、一日中吐き気と戦いながらの実習は辛すぎるものでした。


そして、更に立ちはだかるものが!!!


はい!!来ました!!!!
実習指導の看護師!!!!


当時は、本当に怖くて(要領悪い私がいけないのだけれど)、
指導中に泣くこともしばしば。


まぁ、現場の立場からしたら激務の中、
患者に不利益を起こさないよう見守り、指導する必要がある。


ただでさえマンパワー不足の現場。右も左も分からない、
ふわふわした存在の私達を抱えるのは頭が痛いことでしょう。


そんな環境下に耐えられない学生は、1人2人と脱落していく日々…


何度も投げ出したいと思ったか!


しかし、漫画家になる夢を捨てた私には、夢が無い。
大学に行く頭も無く、親の負担を減らすために社会に出て
独り立ちする必要があった。


とにかく、喰らい付いて看護師にならなければ!!


…そう思うのに、実習がうまく進まない!!!


そう!!!病院の匂いや、指導者よりも頭を悩ますもの。


高齢者が苦手!!!!
なんだか汚いイメージ。(マジでクソやろーな考え)
しかも病気の高齢者にどう接したら良いか分からない!!!!


完全にコミュ障を発動中で苦労しました。


こんな状況ではレポートも書けず、
実習自体の単位も取れないかもしれないという
状況になっていったのです。


めちゃくちゃ焦りましたよ…
単位が取れず、留年なんて事になっても授業料はこれ以上払えない。
親に金銭的な負担は掛けられない…


引率の先生に相談しても解決しない。
完全に心の問題。(考え方の問題ともいえる)


そして、ある方法で問題を解決することが!!
このことが今日まで看護の世界で活躍できる切っ掛けに…


長くなったので今回はここまで。
そのエピソードは、次のお話で…

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