「聞き上手」

女声としてスタートした富山のアンサンブル舞歌

今年はコンクールの中部支部大会が富山で開催されることもあり、より多くの人と、富山を盛り上げたい、と混声での活動に挑戦
その中で、せっかくなら委嘱してみない?と提案し、8.11に行われた県大会で無事初演を終えました

「聞き上手」

作曲は森山至貴さん
そしてテキストはなんと栗山文昭先生!!

コンクールでの演奏を想定しての委嘱で、同時に演奏する自由曲の候補として選んでいたのが、相澤直人×みなづきみのり「チョコレート」と千原英喜×清水雅彦「Greetings」
組み合わせる曲調や長さの目安として、それらの曲を提示したら「合唱指揮者の言葉に曲をつけたものですね。何か良い言葉がないか探してみます」との返信が

その点にも気づいていなかったし、気づいたとて、指揮者はそんなに詩を書いてないし…
と半ば呆然としていたら、しばらくたって送られてきたテキストが栗山文昭先生が自身の団の演奏会に寄せた指揮者挨拶文だった

「聞き上手」と題された文で、2002年の九月の風の第七回演奏会(あの『思い出すために』がし初演された演奏会!)のプログラムに掲載されたもの
曲に使用させていただいたのは凡そ以下の箇所

聞き上手であってほしいと願うのは、歌うだけでは会話が成り立たないからだ。
合唱をする人たちは歌うだけで聞かない。他人の演奏を聞こうとしない。だから常に会話なしの勝手に喋りっぱなしの世界なのだ。まったく音と言葉の排泄だ。
(中略)
(九月の風の皆さん)歌はそれなりに、聞くことは沢山。ますます聞き上手になってね。

栗山先生らしい、合唱に対する深い愛と、憂とが込められた胸に刺さるメッセージ

栗山先生のテキストが合唱曲になったことは恐らくない
先生に電話したプログラムの挨拶文を使わせていただきたい旨をお伝えしたら「何を書いたかよく覚えてないけれど、どうぞお好きに使ってください」とご快諾いただいた

果たして森山さんから送られてきた曲は、言葉がシリアスになりすぎないような、ポップでビート感のある作品に

全国の合唱愛好家に聞いて欲しい、歌って欲しい、感じて欲しいメッセージソングが出来あがりました

良かったらまずはYouTubeの音源を聞いてください

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