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手荒れ対策に!こするだけでツルツルになる、シルク(生糸)の手袋

この手袋のすごいところは「生糸」を使った手袋であることです。生糸についてご紹介する前に、「シルク」に関するうんちくを語らせてください。

シルク(生糸)が蚕から作られることはご存知かと思いますが、実はシルクには大別すると二種類あります。「絹紬糸」と「絹紡糸」です。

切れたシルクを繋ぎ合せて一本の糸にしたのが「絹紬糸」です。「絹紡糸」は、蚕が出した糸をそのまま使っている糸になります。ハミングバードの靴下や手袋で使用される糸は、この絹紬糸か絹紡糸を利用しています。

今回、絹紡糸の中でも特別な存在である「生糸」を使って、手袋を作りました。生糸には、圧倒的なお肌の補修作用があるからです。

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生糸にであるためには、必ず2つの条件が存在します。最も綺麗で最も艶のある中心のみ使用した糸です。蚕が吐き出す最初の糸と吐き終わる最後の糸は太さが不均一のため、その中でも中心の糸だけを使います。

2つ目は、成分の話です。蚕から出てきたそのままの糸には、人間の肌をツヤツヤにしてくれる高タンパク質の膜(セリシン)で覆われています。その膜の中に、フィブロイン(アミノ酸やタンパク質からなる物質)という、まゆの主成分があります。

この膜(セリシン)がある糸は生糸、ない糸はシルクに分けられています。この2つの条件が合って初めて生糸になるのです。

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セリシンがあるかないかで肌が綺麗になるかならないかが、段違いに変わります。セリシンはタンパク質100%の成分で肌に移行しやすく、水場作業や家事での手荒れやあかぎれ、ささくれなども、手袋をつけて頂くと傷が埋まり、ツルツルになっていきます。人の肌とほぼ同じ成分だからです。

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この生糸の手袋を作るにあたって、一番の大きな壁が、靴下などの機械に入る糸に生成する際に、セリシンが失われてしまうことでした。どこの糸屋さんに聞いてもないと言われましたが、やっと巡り会えた素晴らしいシルク・生糸専門の糸職人さんと出会い、熟練の技術と思いが通じ、完成することができました。

テレビを見て一息ついている時などに、気になるお肌の部分をこすっていただくと、どんどんツヤツヤになっていくのがわかります。

水場作業や家事での手荒れやあかぎれ、更にはササクレまでもが、この手袋をはめて、こすって頂ければ傷が埋まりツルツルになっていきます。お風呂の際にも使用していただけます。

手のお肌の荒れ、カサカサでお悩みの方に、自信を持っておすすめ致します。

〜使う人を想うものづくり Hummingbird Project.〜



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