【DTMクラシック】フンメル / 歌曲「見張り」ハ長調,Op.71

最近はフンメルの録音の新作リリースのニュースが乏しいです。
ということで、珍しい曲を打ち込んでみました。
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歌曲「見張り」ハ長調,Op.71(1815)

この曲は1811年から数年間、フンメル(ピアノ)、ジュリアーニ(ギター)、ヨーゼフ・マイゼーダーまたはシュポア(ヴァイオリン)、メルク(チェロ)ら当代随一の器楽の名手が集まり、シェーンブルン宮殿の植物園で(入場料が1ドゥカートだったことにちなんで「ドゥカーテン・コンツェルト」と呼ばれた)室内楽の演奏会を行なっていましたが、この時に作曲されたものです。
ギターのパートはジュリアー二の作曲で、その他はフンメルによるもの。フンメルはこうしたドゥカーテン・コンツェルト用の楽曲を下記の4曲残しています。

ギターとピアノのためのポプリ ト短調 Op.53 1811年
グランド・セレナーデ第1番 ト長調 Op.63 1814年
グランド・セレナーデ第2番 変ホ長調 Op.66 1814年
歌曲「見張り」ハ長調,Op.71 1815年
また、後年にジュリアーニとの共作を出版しています。
ギターとピアノのための国民的大ポプリ Op.79 1819年(ジュリアーニはOp.93として出版)
この「見張り」以外はすべて録音されていて手に入れることができますが、この曲は出ないだろうなぁと思っています。

楽曲は民謡の「見張り」をテーマにした序奏、3つの変奏曲とコーダという構成で、ヴァイオリン、チェロ、ボーカル3声部、ギター、ピアノという編成ですが、今回のデータ作成においては、3声部をクラリネットとファゴット2パートに置き換えています。

フンメルとジュリアーニが生の演奏会、見てみたいですね。

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