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【DTMクラシック】フンメル/クラリネット四重奏曲 変ホ長調,WoO.5(S.79) 2.La Seccatura - Allegro molto


第2楽章(La Seccatura - Allegro molto)はスケルツォなのですが「La Seccatura」というタイトルがつけられています。これは「迷惑」とか「煩わしさ」といった意味です。
 なぜなら各楽器の拍子がバラバラで、クラリネットが2/4、ヴァイオリンが12/8、ヴィオラが3/4、チェロが6/8となっています。しかも途中で拍子が変わったりします。これは演奏者にとっては「演奏しにくい」、「譜読みしずらい」→「煩わしい」音楽 ということでしょうか。

「迷惑」とか「煩わしさ」という訳をしましたが、【室内楽の聴譜奏ノート】という演奏者側からの視点や解釈をつづられたmusique vcemouluさんのブログにもこの曲が取り上げられており、全楽章の解説をされていてとても参考になりました。そこでmusique vcemouluさんは「La Seccatura」というタイトルを「気苦労」と訳されています。
 私は伊語はわかりませんので、こちらの方が正解なのかもしれません。

musique vcemouluさんの記事

 しかし、私はこれをあえて「煩わしさ」としたい理由があります。
 この楽章を打ち込むときは、譜面ソフト側では拍子がバラバラのものも作ることができますが、私は譜面作成を目的としているわけではなく、DTMの打込のインターフェースとして楽譜ソフトを使用していますので、「さて?」となってしまいました。
 ただこの楽章全体を通してどのパートも6/8に置き換えることができることに気が付いて、チェロパートの6/8を基本ベースにして、他のパートの音符を置き換えていきました。(下図)

 煩わしい・・・・(笑)

 それよりも大変だったのが打ち込んだ後のDawでの編集です。細かなことは書けませんが、譜面打込にトータル12時間だとすると、編集して音源として完成させるのには60時間くらいかかっております(^▽^;)
※実際は1日2時間程度しか作業できないので日数では第2楽章だけで1か月くらいですかね。

 まったくもって「煩わしい」曲でした。

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