七対子と欲のバランス 【手順解説】

おはようございます。文月大獅です。
先日の段位戦で起死回生の七対子をアガれたので、今回はそれをご紹介します。どうぞよろしく。

東4局オーラス、自身は15200点のラス目、対面は回線切れ。
ドラ3mで配牌はこちらです。

萬子の並びが良く、ドラも2枚。筒子索子も悪くありません。3着とは7400差ですから、なんとかラス回避はできそうです。
じゃあ普通に面子手を目指す……としてはいけません！
この手は100%七対子です。
「オーラス」,「面子手が早そう」,「絶対にアガリが欲しい」。この３つの条件が揃った局は対子エネルギーが増幅し、牌が重なりやすくなります。ですからこの局は七対子一択。

ではここで対子候補を整理しましょう。
・3m
ドラということもありますが、順子を構成している尖張牌なので重なります。（尖張進化論）
・赤5m
これは重なりやすいわけではありませんが、赤となれば一応残します。
・7m
3mと同じく、順子を構成する尖張牌です。

今ある対子と対子候補を足せば合計5対子。ただ赤5mが信用ならないので4.5対子くらいでしょうか。
第一打はタンヤオ七対子まで狙える9s切りとしました。

3巡目、2sをツモ。七対子三向聴です。
回線切れによりツモ切りになっている対面を見ると、3pが2枚並んでいますね。このように2,3,7,8,の牌のどれかが複数枚見えている場合に、その外側の牌が河にあまり見えていなかったら山に残っている可能性が高いと読めます。今回の場合で言うと3pが2枚見えなので、外側の2pと1pは山にありそうだな、と考えられるわけです。（ただまだ巡目が早すぎるので確定とまではいきません。）

さらに6mをツモ。対子エネルギーが漲ってますね。
打6pとしました。

そして狙っていた7mを引き入れ、七対子一向聴。先ほど切った6pはチーされています。

この手牌、みなさんは何を切りますか？
私は赤5m切りとさせていただきました。

現在、ドラの3m、赤5m、タンヤオという３種のカスタムが並んでいます。全て達成すればツモって倍満なので狙いたいところではありますが、それはあまりにも強欲。強欲に対子は寄って来ません。
ということでここは欲を抑えた打5m。3mは尖張進化論、タンヤオは諦められる牌を持っていないので消去法です。

少し経ちまして10巡目。河を見ると3mが2枚切られていますが、場に踊らされすぎてはいけません。大事なのは残り枚数ではなくツモるかどうかです。

11巡目、2sツモ。手に死に対子が無いので一応残しましたが、本線は七対子です。

12巡目、ラス牌の3mを引き入れ聴牌。待ちはずっと狙っていた2pです。
3巡目よりも場況が良くなっていますね。
立直・七対子・タンヤオ・ドラ2で跳満確定。出上がり3着、ツモって2着の手になりました。
結果は、、、

2pツモ！
3000/6000で4着から2着にUPです。

ということで今回は以上。
文月でした。