FDA就航15周年 就航当時から続く静岡ー鹿児島路線両空港でセレモニー
静岡県に本社を置くFDA(フジドリームエアラインズ)は23日、鹿児島空港と静岡空港の両空港で就航15周年の記念セレモニーを開催した。
静岡空港から到着したFDAの6号機には43名が搭乗。関係者が出迎えた。折り返しの134便の搭乗前の15時から式典は始まり、FDA副社長の楠瀬俊一氏が挨拶「これからもこの路線(鹿児島ー静岡)を続けていきたいと思っていますので、鹿児島の地域・静岡の地域の交流がもっと活発になって、それぞれの独自の色でさらに光り輝いてもらいたいと思っております。私どもがそういう形で皆様のお役に立つことができれば、これ以上の喜びはございません。これからも安全運航を第一といたしまして、地域と地域の交流の懸け橋として、快適で楽しい空の旅をご提供していきたいので、引き続きのご支援ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。」と話した。
その後、今日のフライトを担当する山本機長が挨拶。山本機長は女性の機長で、以前宮崎の航空大学校に在籍していたということもあり、鹿児島は身近な存在だったと話し、航空学校時代は鹿児島をよく訪れ、美味しいものを食べたり桜島を望む風光明媚な景色をよく楽しませてもらっていたそう「FDAでこの路線に乗ることがありますと、故郷に帰ったような感慨深いものがあった」と話した。また本日搭乗されているCAの方2名は、15年前の就航当時からCAとして乗務しているという。
搭乗客の中にはFDAのファンの方も多く搭乗されていた。ファンの中には手作りのうちわをもって搭乗する乗客や、副社長にメッセージカードを手渡す乗客もいた。今日乗客として静岡から133便でやってきた引水 穣さんは、西郷さんのぬいぐるみを乗せたFDAの飛行機のぬいぐるみを右手に、かごしま15と書かれたボートを左手に降りて搭乗口に出てきた。15年前の初日にもFDAに搭乗されたそうで、就航当時からFDAのファンだと話してくれた引水さん。今回の15周年迎えた感想を聞くと「15年前から残っている路線はここだけ。FDAで15年まるまる鹿児島まで飛べるのは嬉しい」と話していた。引水さんはこのインタビューの後、鹿児島空港を飛び立つFDAを展望デッキで見送っていた。
今回の乗客は39名で、静岡空港へ向け15時38分に鹿児島空港を離陸した。今回の搭乗客には記念品として、県内産のお菓子・鹿児島県のマスコットキャラクター「ぐりぶー」とぐりぶーファミリーが描かれたクリアファイル・機内誌・FDAの飛行機の形をしたぬいぐるみのキーホルダー・15周年記念のうちわとボールペンが搭乗口前で渡され、副社長や関係者が乗客一人一人に感謝の言葉を掛けながら渡していた。
楠瀬副社長は記者団の囲み取材に応じ、将来の展望を聞かれた際には具体的なことは決まっていないとしながらも、この鹿児島ー静岡路線は続けていくとし、「チャーター便の形で鹿児島を拠点とした運航をこれまでもしてきて、これからも拡大したい。他の地方との絆をもっともっと増やしていきたい」と話した。
フジドリームエアラインズは、2009年の7月23日に就航。当時は静岡空港を発着とする小松・熊本・鹿児島3路線から始まった。現在県営名古屋空港と静岡空港を拠点に路線を伸ばしており、定期便では南は鹿児島、北は北海道まで幅広く地域と地域間の運航をしている。またチャーター便ではFDAが就航していない地域へも運行しており、全国で見る機会は多い。当時は3機の運航から始まったが、現在は小型ジェット旅客機であるエンブラエル170型機とエンブラエル175型機の2つの機種を合わせて15機保有し運航している。鹿児島ー静岡路線では観光客やお茶関係のビジネスでの利用も多いそうだ。(記事文作成:運営記者)
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