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相談するけど解決されたくない

以下には占い鑑定の経験談が含まれますが、個人を特定しないためと、職務規定から、
内容は濁して書いている。

50代の経営者の男性を占いで鑑定したときのこと。

「○○の件について、どういう方向になっていきますか?」

という相談だった。

「鑑定では〜と出ておりまして、そこから考えると〜で、こういうことが起こる可能性はありえます。」

と私が回答すると、

「いや、行政ではこういうことはこういう流れになるということになっていてね?」

とそのお客さんは私に行政システムの説明を始めた。鑑定中は何か不服そうな雰囲気だった。

そのかたの私への口コミは「とっても癒されました(^^)」というものだった。

癒されたけど、満足していなかった...?


また別の機会では、
20代の看護師の女性を占ったとき

「病院の○○科と○○科のどちらに異動になりそうですか?」

という相談で、

「鑑定では○○科の可能性は高めですが、時期的にみると。。。。」

など回答すると

「あなたは○○科と○○科の詳しい業務内容について理解しているんですか?」

と聞かれ、

「いえ、存じ上げません。」

と伝えるとお客さまは

「医療のことわかってないじゃん」

と言いすてて、挨拶なしにアプリの鑑定ルームから退室してしまった。

じゃあ、医療の専門知識のある占い師なのか前もって聞いたらよかろうにと言いたくなった。

逆バージョンもある。

私が占い鑑定に行った時に、店長職で抱える悩みについて相談した時に

鑑定士さんは鑑定内容を伝えるのではなく。
延々と鑑定師さんのマネジメント観についてお説教をしてきたのだった。

マネジメント経験はなさそうに感じたのだけれど。

私は正直キレそうになって聞いていた。

鑑定結果を知らせてほしいのであって、
マネジメントの勉強をしに占いを受けに来ていませんよと。

カウンセリング中にも似たような経験がある。


これらの話の根底に

クライアント側の

「あなたに私/僕の悩みがわかるわけがないでしょう?」

という挑戦にも似た気持ちが流れているのではないのかな、と思ったりする。クライアント側になった際の、私も含めて。

先の経営者の方も、看護師の方も、私に自分の悩みを解決されるのは癪だったかもしれない。

たとえそれが占い鑑定の範囲内であっても。

相談はしつつも、自分の仕事に誇りを持っていればいるほどに「簡単にわかってくれるな」という気持ちがあったかもしれない。

鑑定師目線で言えば、私がクライアントに不服そうな反応を起こさせてしまったのは、

‘’鑑定師はそう思っていなくとも‘’

「あなたの悩みなんて、私からしたらちょろいものですよ」

と、誤って伝わるコミュニケーションをとっていた可能性があったのかもしれないということ。

そこを、反省、改善すべきであると。

ちょろい悩みなんてないのだが、
あまりに鑑定をすらすら伝えてしまうと

「そんなことで悩んでるの?」

と伝わりかねないということだと思う。

この悩み、解決してほしいから相談してるけれど
簡単にわかってもらっちゃ困るんです、という葛藤が存在することを、

自分が鑑定していても、
クライアントになっていても頭の隅に入れておきたいな、と考えている。

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