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笑顔研究

笑顔は最高のおしゃれ、
最高のメイク、
最高のお化粧

と言われるのを聞いて育ってきた。

私はそれを真に受けて、
ずっとニコニコしている時期があった。

ニコニコしていることが善。
ニコニコしていることが正義。
女は愛嬌とか言いますし。
(ここからいまはジェンダーの話には行きません)

けれど、ある程度社会経験があれば
ニコニコしていることは正義じゃなくて、
場に合わせた表情というものがあるということは、
わかる。

叱責されている時は、真顔が相応しいだろう。
あるいは深く反省していることが伝わる表情をつくることが、礼儀であったりもする。

真剣に打ち合わせしている時に、
ニコニコしていたら「真面目に聞いてるの?」と言われることもあるだろう。

真顔はニコニコと反対に嫌われがちだが、
仕事中にスタッフに対して社交の笑顔を振り撒いているとふざけているのかな?と思われるだろう。接客でお客さんに接する時、利用者さんと接する時取引先の人と話すときなど以外でね。

真顔は真顔であって、「仏頂面」ではない。
真顔は真剣な表情であり、
仏頂面は不機嫌さを表すだろう。

私はこれまで、
怖い、重い、堅苦しい、仰々しいと言われることが多かったから、周りに負担にならないようになるべくふんわりとできるように気をつけていた時期があった。

高校生の頃なんて、毎日家に帰ってから、
鏡を見ながら口角をあげ前歯を8本見せて笑う練習をしていたぐらいだ。健気ですね。割り箸を咥えてやってました。ほんとにね。

でも、私がニコニコしていると、

「私たちのことバカにしてない?」

と、反発を食らうこともしばしばあったのだった。


笑って私たちを見下してる!と噂されたことすら。

笑顔の種類を検索したらたくさん出てくるので
この記事を読んで気になった方は、よければ検索してみて下さい。

最高のメイクになる笑顔は親愛や、感謝の笑顔だろうし、私がバカにしていると思われた笑顔は皮肉の笑顔に見えたのだろうと思う。

普段の行いが、とか、
周りとの信頼関係が、とか、
いろんな意見があると思う。



電車の中で1人でニコニコしていたら、
不審者だと思われる可能性は高い。

自然体でいいんだよ、
普通にしていればいいんだよ。

と言われても、自然体というものがそもそもわからない私は、「穏やかでナチュラルな雰囲気」に苦戦してきた。

以前Twitterでも、少し投稿したけれど

「飾らないこと」がいま、とても流行っていると思う。飾らないことを演出する風潮があるような。

自然体を「演じる」。自然な笑顔を「作る」。

私のニコニコが見下して見えたのは
「作り笑い」に見えたからかもしれない。

実際に、自然な笑顔を「演じて」いたのだから、
見下していなくても、演技くささがあったのだろう。

自然体の大女優にならなくてはならない。
見下してるように見えた私の自然体の演技は大根だったんだ。

今風の言い方をすれば、
こういうのって厨ニ病の類に入りそうだけれど、
昔から本気で悩んでたんですよね。

わけがわからない、だれかたすけて!

そんな時、私を救ってくれたのは
社会学だった、というオチをつけて今日の記事は終わろうかと。

社会学には「演技」という言葉からさまざまに広がる世界がありました。
学問だから偉いとか、そういうことではなくて、
悩んで悩んで悩んで悩んだ人たちの、結晶が
私には響いた。

研究してきた人たちの、血と汗と涙が
学問にも、ある。

そう思う。

最近、社会学は、なんとなく嫌われてるのかなと思うけど。

軽い気持ちで読める面白い教科書があるので(難しくない)、
もし気になる人がいたら声かけてもらえればと思う。

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