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最近のこと

夏になりましたね。本格的な暑さが来る前のジメジメ期間が過ぎるにはまだかかりますが、もう夏が来たような雰囲気はあります。

皆さまお元気ですか?

6月に入ってからも相変わらず落語界が元通りというわけにはいきません。

「今年いっぱいの仕事は全部辞めた。」

というとある先輩の一言が、今となってはかなり正解に近かったのかもしれない状況です。

私はと言えば、このnoteを始め、YouTubeとグッズ販売と、たまにある落語会と、それなりに楽しめています。

軸にしているのは「落語」なので、そこがブレなければどう動いても面白くなるんだって事が、この期間で分かりました。

今は落語に絡めていろんなことに挑戦するのが楽しいです。

二つ目になった時は、まず自分の落語をどうしなきゃというのが真っ先に来るので、ここまで余裕がありませんでしたからね。

落語と同じくらい好きな音楽もまた再開出来そうですし、この夏はまた違うことをして行きたいです。

純粋な落語の面では、今ずっと円朝作品に没頭しておりまして、僕としては何か一つ連続モノを覚えてみたいという気持ちが強くなっています。

というよりもう半分以上は『真景累ヶ淵』を全部覚えちゃおうと思い始めています。

多分このコロナがなかったら思いもしなかったことです。

目の前のお客さんのために落語をすることのみを追求していると、ネタ選びも限定されてしまいます。

今は地方もないし、営業もない。あるのは生配信か小さな勉強会だけ。

時間が経てば、また落語会も戻って来るでしょう。だけど、その時にまず声が掛かるのは売れている人です。僕みたいなものはもっとあと、多分まだ時間がかかります。

時間はたっぷりある。

そして、これは勝手な考えですが、怪談の祖と言われて「林家の血」を信じてみたいんです。

ロマンです。

『真景累ヶ淵』は「豊志賀」だけやっていますが、あとはまるっきりやった事がありません。

僕の知る限りではこの噺を全段やっている方は、歌丸師匠と志ん輔師匠です。円生師匠と彦六師匠もおやりになっていますが、最後まではやってないです。

円生師匠も彦六師匠もお考えがあって、「ここまで」と決めておやりになっているので、これはこれで『真景累ヶ淵 通し』として良いと思います。

たぶん、まともにやったら10時間くらい掛かるこの噺、なんとかぜーんぶ喋ってみたいです。



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