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はな平とつる子の夏の二人会

今夏最後のイベントはこちらです。


「はな平とつる子の夏の二人会」
日程 令和2年8月23日(日)
時間 18:30開演(18時開場)
場所 池袋演芸場
料金 2500円(要予約)
出演 林家はな平「真景累ヶ淵 発端 宗悦殺し」ほか、林家つる子「真景累ヶ淵 豊志賀の死」ほか
お問い合わせ
info@tsuruko.jp
07021509097
※新型コロナウイルス対策による人数制限で39名様までしかご入場できません。事前の予約をお願いします。


この公演は、『真景累ヶ淵』を二人でリレー致します。


今回やる場面は「宗悦殺し」をはな平、「豊志賀の死」をつる子が申し上げます。


『真景累ヶ淵』という噺は三遊亭圓朝の処女作で、全部通してやると切り方のもよりますが、十五話くらいに分かれるんじゃないかと思います。


円生師匠や、彦六師匠がおやりになった真景累ヶ淵はその内の半分です。深見新左衛門と皆川宗悦の因縁が子まで及んで、ドロドロになって終わります。


そんな真景累ヶ淵の中では最も怪談らしい「豊志賀の死」に前段部分の「宗悦殺し」をつけて公演します。ここで簡単な粗筋を書きますので、ぜひ予習してからお越しいただくと尚わかるかと思います。


「宗悦殺し」あらすじ

根津の七軒町に住む按摩の皆川宗悦には娘が二人。お志賀とお園。妻は亡くなっていて、この二人と暮らしている。12月20日の寒い日、貸した金の催促に、深見新左衛門の屋敷を訪れる。

久しぶりに来た宗悦が金の催促をしても、「無いから払えない。」と身も蓋もない返事。しつこく食い下がる宗悦をとうとう斬り殺していまう。これが知れたら面倒だと、葛籠(つづら)に死骸を入れて、下男の三吉に言いつけて、人気の無い場所に捨てる。

これを拾ったのが長屋の上方者、夜中に開けようと寝てしまったところを、駕籠かき二人に盗まれる。二人が葛籠を開けると宗悦の死骸。長屋は大騒ぎ。

深見新左衛門のところに問い合わせが来るが「知らない」の一点張り。斬り得斬られ損となる。ところが、奥様はこれ悩んで寝込んでしまう。

按摩を呼ん針を打ってもらうと具合が良かったのが、おしまいに鳩尾(みぞおち)に打った針が痛くなって、病が悪化する。ところがそれっきりその按摩が来ない。

12月20日の夜更、按摩の笛。呼び入れて見ると、以前の按摩とは丸っ切り違っている。歳を取って痩せた按摩。

新左衛門が肩を揉ませると、針で疲れるように痛い。振り向くと宗悦の亡霊、慌てて斬りかかるが…


「豊志賀の死」

根津七軒町で富本の師匠をしている豊志賀。歳は39ですが堅い女。通ってくる新吉という若い男と深い仲になる。ところが、弟子のお久と新吉がどうもあやしい。

妬き餅なのか恨みなのか、思い悩んでいるうちに、目のところに腫れものが出来る。その腫れ物が膨れ上がって見るにも耐えない。もはや夫婦同様となった新吉は看病をする。豊志賀は新吉とお久が出来ていると嫌味なことを言い続ける。

我慢出来なくなった新吉は家を出る。そこにお久。二人で寿司屋へ。話している内に、二人の縁が羽生村にあると知る。駆け落ちをする約束をしたところで、お久が「あなたは豊志賀さんを置いて、不実な人ですねえ。」と見るとお久の顔が、豊志賀に変わる。

驚いておじの勘蔵の家へ。すると豊志賀来ているという。奥に豊志賀。ちゃんと看病することを約束して駕籠に乗せる。途端に長屋の者が訪ねてくる。聞いてみると、豊志賀が死んだと言う知らせ。そんな筈はないと、駕籠を覗くと豊志賀の姿がない。

勘蔵と新吉が恐る恐る豊志賀の家へ。そこに豊志賀の死骸。布団の下から置き手紙。呼んでみるとそこには…




真景累ヶ淵の中でも名シーンが揃った二席です。ぜひぜひお越しください^_^

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