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新竹取物語に挑戦します。

はな平の新たな挑戦

少し前から、企画を進めて来ました「新竹取物語」の詳細が出来ました。五人の表現者がそれぞれ違う手法で、物語をやります。

その内の一人が僕なんですが、落語家として参加するので、そこに少しオリジナリティが出せたら良いです。台本自体が、落語というより「詩」のようなものですので、あくまでそれを朗読する形が主ですが、そこに少し自分なりの工夫を入れていきます。

竹取物語は、日本最古の物語と言われておりますが、今回は新竹取物語です。新しく書き直されたものに、デジタルデバイスを使って新しい芸術空間を作るというのが今回のコンセプトです。

全部で五場あるんですが、僕が受け持つは二場のくらもちの皇子が、蓬莱の玉の枝を求めて旅をする様子を描きます。どうなりますか。皆さまご期待下さい。以下、詳細を載せておきますので、ご興味を持たれた方は是非お越し下さい^_^

ストーリー

 この作品は『竹取物語』に登場する五人の求婚者の挿話をもとに書かれました。

 狡知にたけた五人の男がかぐや姫をものにしようとさまざまな困難に挑みます。かぐや姫は世にもめずらしい宝を手にいれることを条件に男たちとの結婚を約束しますが、求婚者たちはつぎつぎに失敗していきます。一人目は浅慮のゆえに、二人目は吝嗇のゆえに、三人目は傲慢のゆえに、四人目は無謀のゆえに、五人目は不運によって、それぞれ身を滅ぼしていくのです。

 求婚者の求める宝は遠く異国の地にあり、かの地に赴くか、あるいは貿易をつうじて入手するよりありません。求婚者の挿話から出発し、貿易を介してひろがるさまざまな関係性の網目によって掬いあげられる時間と空間のひろがり。それとともに不可逆の変質を蒙ってしまった世界にどう応じるのか。これが主題となります。貿易によって世界とわたしたちの距離は縮まりました。それは奇しくも二十一世紀の感染症があきらかにした距離でもあります。またわたしたちそれぞれを隔てる縮まることのない遠さもそこには含まれていることでしょう。

新しい試み

2021年3月7日、埼玉県越生町の醸造所「越生ブリュワリー」を舞台に、コロナ時代の新しい「竹取物語」の劇が上演されます。
劇場(ブリュワリーの空間)には5人の演者が、翁やかぐや姫、求婚者たちを演じ、かぐや姫から出された五つの難題に取り組みます。劇場の観客は、会場に用意された道具を使って役者を助け、インターネットのライブストリーミングを見る遠隔鑑賞者は、激励のコメントを投げる・・・。役者とリアル空間・バーチャル空間に居る観客が、セリフとメッセージを交歓し、小道具を動かして変化する映像の演出の中、コミュニケーションしながら進行する舞台。感情が増幅される映像とサウンド、即興と物語と身体が交錯するハイブリッドな演劇空間をどうぞお楽しみください

詳細

開催日:2021年3月7日(日)
時間:午後1時30分開場、午後2時開演、午後4時30分終演
鑑賞料金:無料

会場(鑑賞申し込み方法):
◆リアル会場:麻原酒造 越生ブリュワリー 酒造工場内
〒350-0415 埼玉県入間郡越生町大字上野2906-1

越生ブリュワリーで「新竹取物語」の鑑賞を希望される方は、下記リンク先のGoogle Formにてお申込みください。
お申し込み先: 越生ブリュワリーで鑑賞希望



◆ライブストリーミング会場(URL):
インターネットの動画サイトの本プロジェクト専用ページより、視聴方法の説明に従ってご視聴ください。 専用ページのURLアドレスは、3月5日(金)正午までに本ホームページでお知らせします。


主催:先導的人文学・社会科学振興事業(埼玉大学・電気通信大学)「観客と共創する芸術」

総合監督:ビュールク・トーヴェ
脚本:増田圭佑
演者:第1場:関根淳子、第2場:林家はな平、第3場:川野誠一、第4場:Nfor Samuel (フォー・サミュエル)、第5場:相良ゆみ
技術監督:小林貴訓
美術監督:児玉幸子
五つの課題(インタラクティヴ・アート)制作:
   埼玉大学小林研究室、電気通信大学児玉研究室
照明:伊地知新
衣装:河相文子
記録映像:東北新社





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