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一年禁酒して分かったこと

今日、8月1日は記念すべき禁酒一周年です。昨年の今日から禁酒を始めて一年あっという間でした。

「真打になるまで、酒と知っては飲みません。」

こう絵馬に書いて来てから一年が経ったわけです。今日はそんな禁酒をして分かったことを書いてみたいと思います。

睡眠の質が向上

これは、まず一番に感じたことですが、睡眠が深くなります。これは間違い無いです。

というより、今までがあまり眠れていなかったのかもしれません。寝る前に飲むお酒ってとても美味しいです。酔っ払って布団に入るとふわっと眠れたりするんですけど、その後の睡眠の質があまり良くないような気がします。

その点、起きた時にお酒が残っていたりすることもまずないし、朝の目覚めもとても良いです。身体がぐっすり寝たんだなと感じることが出来る様になりました。

時間が出来る

これは身体の変化ではなく物理的なものですが、時間を有効に使えるようになります。時間は作るものなので、飲む生活なら飲む生活で時間を産み出すんですが、そもそも飲まないと飲む時間が自由な時間に変わります。

僕の場合は、夜に一人でちびちび飲んでいることが多かったのですが、今はご飯を食べて子供が寝たらあとは自由に時間を使えます。稽古したり、動画編集したり。これが、晩酌したりするとめんどくさくなっちゃうんですよね。

「禁酒=ダイエット」にはならない

禁酒するとダイエット出来ると言われますが、それは結局その人次第です。ただ、ダイエットに繋がる要素を持っているのは間違いないです。僕は現状維持ですが…

お酒を飲まないということは、おつまみの分のカロリーが無くなるのでダイエットに繋がるはずなんです。晩酌にやってたお酒が無くなれば、つまみの分と合わせて無駄なカロリーをカット出来るわけです。

ところが僕みたいな飲み方の人は変化が起きません。僕は晩御飯の飲み物がお酒ってパターンでしたので、それがノンアルコールになっただけでカロリーはあまり変わりがないんです。

ただ、噺家の中には酒をしばらくやめたら痩せたって人が結構いたのでそういう方はおそらくお酒飲んでいっぱい食べてたんでしょうね。そういう方は痩せると思います。

謎の頭痛が無くなった

これは僕だけかもしれないんですが、頭痛がなくなりました。

僕はたまに偏頭痛があって、頭の奥底がジワーっと痛むってことが一週間以上続いたりしてたんです。

とても痛いわけでもないし地味な痛みなので放置してました。原因は酒じゃないかと、3、4日酒を止めると治っていたので、多分酒のせいだと思っていたのですが、禁酒してはっきり分かりました。

頭痛は酒のせいだった。

酒を辞めたら一切頭痛がなくなりました。この一年全くないです。やっぱり酒のせいだったんだと思います。

地味に嫌な頭痛だったので、良かったです。

デメリットも

酒を止めて、良いことはたくさんありますが、やっぱり飲みたい瞬間はあって、こういう時に酒がありゃあどんなに良いかと考える時があります。

一番は食事です。僕は料理が好きなので、毎日料理をするんですが、癖でどうしても酒に合うものを作ってしまうんです。

お店に行っても、酒に合いそうなものを頼むんですが、その時にノンアルコールビールだとどうしても物足りないんです。シュワッとするだけなんです。そこが本当に残念です。

あとは飲みたい状況があります。独演会の後とか、とにかく落語をやったあとはやたら飲みたいです。

落語の後の酒は一番美味しいんです。出来が良ければとても美味しいし、出来が悪けりゃ愚痴っぽい酒ですがそれも美味しい。高座の後の酒がないのは残念です。

打ち上げ自体が今は出来ないので、そういう誘惑はないですが、高座の後にビールをキュッと飲むあの感動は、忘れられないですね。

ノンアルコールは所詮ノンアルコール

酒を止めて2、3ヶ月はノンアルコールビールを飲んでいました。初めて飲むととても美味しいんです。

「これが有れば普通のビールも要らないんじゃねえ?」

なんて考えちゃうんです。それがしばらく飲んでいると、

「ノンアルコールビール飲むなら炭酸水の方が良いや。」

って思い始めます。そらそうですよ。いくらビールって言ったってノンアルコールなんですから。

飲んでて虚しくなってくるんです。

たまには良いですけどね。のべつ飲むもんじゃない。

いつか飲む日まで

ここまで禁酒の効果とデメリットを語って来ましたが、僕はお酒を一生止めるわけではありません。

真打になったらまた飲もうと思います。

それはお酒の良さも知っているので。

ただ、この禁酒期間で「お酒を飲まないことの良さ」も知ったので、飲むのを再開してもうまく付き合っていきたいなあと思っています。

僕の場合は毎日飲んでいたので、週に何回とか、一回の量をどれくらいとか。

四十代に向けて、美味しい酒を少しずつというのを心掛けていきたいですね。

それまではしばらく禁酒が続きます。皆様もぜひ禁酒してみてください。

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