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はな平のワンマン24御礼

昨日はワンマンでした。

一、桃太郎 柳家り助
一、片棒 林家はな平
仲入り
一、愛宕山 林家はな平

という番組でお送りしました。り助さんはもうそろそろ二つ目のお声が掛かる頃で、噺がとっても面白い。我々の世界で「フラがある」って言葉がありますが、彼にはまさにフラがあるんです。フラガールではありません、フラがあるんです。

僕はと言えば久しぶりに「片棒」から。この噺は二つ目になって割とすぐ始めた噺で、田舎に行った時は良くやります。ピーヒャラピーヒャラ、脅かす噺ですね。でも大事なのは、父の倹約家な一面と息子たちの能天気ぶり、その構図をどう見せるかです。僕はこの噺は息子よりお父さんの方が大事だと思っていて、このお父さんは、こういう息子達がやっぱり好きなんですね。だから三人いる息子達のどれに代を譲るか悩んでいる。息子三人の案を聞くお父さんのリアクションが結構大事だなって改めて思いました。


「愛宕山」は今回のネタ出し。やっぱり一筋縄では行かない噺です。難しい。でも楽しい。一大スペクタクルな内容をどうばかばかしくのめり込んでもらうかが鍵です。

小判を放る、崖を落ちる、最後は崖から上がってくる、この無茶苦茶な話の中にお客さんを引っ張らなきゃいけない。

昨日はまだそこまで行けてなかったですね。一緒に山登りして、崖から落ちてってお客さんがもうそういう体験を一緒にしているかの様にならないとこの噺はダメですね。

いつかそこを目指して、まだまだ稽古稽古です。

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