神田連雀亭再開
昨日は久しぶりの連雀亭でした。前回出たのが3月3日のひな祭りなので、完全に季節が変わっちゃうくらい月日が流れました。
その頃はまだ本当に呑気なもんでした。「キャンセルがまた来ちゃったよー。」なんて笑って話していたのが懐かしいです。
緊急事態宣言でいよいよ休業に入りました。正直、再開は難しいのかなあと思っていましたが、オーナーと番頭連の思いが、今回の再開を実現させてくれました。
高座が少なくなった今、とても貴重な高座がまたやって来て、本当に有難いです。今回の再開にあたっては、とにかくオーナーと番頭さん達の工夫で、感染予防対策もバッチリです。
入り口の消毒はもうマストアイテムですね。入る時はまずシュッシュです。
そして、受付に設置されたアクリル板。この感じは皆様も映画のチケットを買うときなんかに体験してるので慣れたものでしょう。
そしてまあ、何と言ってもこれでしょう。高座に設置されたアクリル板。最初は少し慣れませんでしたさすがに。なんだろう。見せ物になったような気分になるんです。檻とまでは行きませんが、なんかみんなに見られている感が増すんです。まあ元々見られる商売なんですけど、なんか不思議な感じでした。新生児室で寝かされている赤ん坊の気持ちですね。
あとは声です。いつもより張らないと届きにくくなったかもしれないです。丸い穴を三つ空けてくれてだいぶ解消はされているんですが、それでも口元の前にはガッツリアクリル板があるので跳ね返って来ます。声を張った時の場合はまだなんとかなりそうですが、ウィスパー問題が出そうです。いわゆる、弱い声で演じる時です。泥棒とか、あとはそういう弱っている人の声とか。やっぱり声量を落とすので、そこんところを開演前に、あおばさんに客席に廻ってもらい試しましたが、小さい声はほとんど箱の中で喋っているような感じになっちゃうみたいです。
とまあ、やる方としては色々と工夫をしなくてはならないわけですが、そんなことは嬉しい悲鳴で、昨日はとにかく連雀亭が戻ってきたことが嬉しかったし、高座があるこの嬉しさがたまらなく愛おしいとさえ思えました。
連雀亭再開。
皆さま、どうぞ遊びに来て下さい^_^
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