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落語のはなし

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落語にまつわるお話です。はな平の考える落語の話から、落語の周辺の話、落語家独特のしきたりなどを取り上げています。初めての方が疑問に思うことを取り上げることを念頭に書くマガジンです。
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#落研

落語家YouTuber時代

落語家YouTuber時代

5月になりました。いかがお過ごしでしょうか。落語家にはとってはよだれ落ちそうな持続化給付金の申請も始まりましたね。日本語って面白いです。持続化ですって。持続です。

そう、落語家を持続させるためにみんないろんなことを始めました。結局根底にあるのはみんなつまり、本名で仕事をしたくないわけです。つまりこれはプライドみたいなもんで、落語家はもう落語家としてしかお金を稼ごうと思っていない訳です。

まさに

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落研時代は柳家に傾倒

落研時代は柳家に傾倒

道灌で落語を知る落研に入ってすぐに先輩がカセットテープを渡してくれます。つまりそれが最初に覚える噺だということです。そのカセットテープが僕の運命を決めていくことになるとはその時は思っていませんでした。

道灌という噺は堅い噺で並の前座二つ目じゃ受けません。かの小さん師匠はこの噺でトリを取ったと言いますが、これは名人だから為せる技です。そんな面白くないはずの道灌ですが、僕の渡された音源の道灌は面白か

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初落語は末廣亭

初落語は末廣亭

落研と小さん師匠落研に入って一ヶ月くらいしてですかね。初めて寄席に連れてってもらいました。末廣亭の五代目柳家小さん師匠に一周忌興行で「ごくつぶしの会」という会でした。

ウチの大学は目白にあります。目白と言えばご存知小さん師匠のお宅があるところで、創部当時の先輩が、誰かに指導してもらおうということで、じゃあ目白には小さん師匠が居るぞというので、顧問をお願いしに行ったところからお付き合いが始まってい

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