中学生時代 2

中学生になると部活をやらされます。
僕の通っていた中学は部活が強制でした。
スポーツが大嫌いだったので文化系部活も考えましたが、吹奏楽部しか選択肢がなく、これまた全く興味ないものでした。
スポーツ嫌いとはいえ、プロレスが大好きだったので柔道を近くの道場で習っていたのですが、単にプロレスごっこを緩くやっている程度。
大半は道場横のベンチに座って喋っているだけでした。

部活は結局、担任が顧問を務めるテニス部所属になる。担任が仕方なくそうしたからです。
テニス部所属になると告げられた際に僕はハッキリと「部活には行きませんけどね」と告げました
担任は「わかったわかった」と面倒くさそうに
していたのを覚えてます。

しばらくし、テニスコートを横目に帰宅しようとすると、テニス部らしき人が寄ってきた。
3年生だろうなとわかりました。身体が既に成人男子だからです。話を聞くとどうやらテニス部部長らしい。
「お前ええ加減にせえよ」ときた。
あれ?話通ってない?僕行かない約束でしたけど?
部長は僕の胸あたりをラケットで押してきた。
「僕行かないですよ 顧問にも言うてます」
そんな押し問答をしていると顧問が来た
「とにかく練習に来い」
顧問が言う。
呆れました。テニスなんか全く興味ない。
どうせやるなら野球やる。
やらんけど。
納得出来ないまま、僕は体操服に着替えてテニスコートに行きました。

まずラケットがない。
ルール知らない。

「とりあえず球拾っとけ」

はあ?

仕方なく球を拾いカゴに入れるだけの2時間。
さぞかし退屈な時間かと思いきや
僕は球を拾いながら途中から意識が他に向いていた。
テニスコートの外にマンホールがあるのだ。
2面あるコートの間にマンホールがある。

僕はある計画を思いつき、ボール拾いをしながら途中から
密かに現場調査をしていたのだ。

続く

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