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消毒のメカニズムについて

こんにちは!しがない大学院生です。
今回は消毒のメカニズムについてです。

コロナ過で散々、手に吹きかけたと思います。アルコールの代わりに水を入れたみたいなニュースもありましたね(笑)

皆さんはアルコール消毒が本当に効果があるのか、どのようなメカニズムで殺菌しているのか、考えたことはありますか?

アルコール消毒液にアルコールが入っているのは言うまでもないですが、より詳しくいうとアルコールというのは炭素鎖にヒドロキシ基がついている化合物の分類名で、消毒液に入っているのはエタノールです。お酒のアルコール濃度もエタノールの濃度です。

さてエタノールがどのようにして殺菌しているかというと…

菌やウイルスなどの微生物の細胞は脂質(油)の膜で覆われており、その中に水分などが含まれて構成されています。手にエタノールを吹き付けると手にいる微生物の細胞の脂質膜をエタノールが溶かして穴をあけ、微生物の細胞が壊れます。もしくは酸性のエタノールで微生物のタンパク質が変性(変化)して壊れます。

この仕組みでエタノールは消毒の効果を発揮しています。
また、エタノールの他でアルコールに分類されている化合物(イソプロパノール、変質メタノール etc.)にも殺菌効果はあります。しかし、人への有害性
があるため消毒にはあまり用いられていません。

ご覧いただきありがとうございました。

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