見出し画像

認知症の母!いろんなモノが無くなる

母87歳
4年前から自分で探してきたサ高住暮らしです。

要介護も必要ない状態で2年過ごしていたけど、
ある日出かけた先で迷子になりました。

そこから坂道をコロコロ転がるように
認知が進んでいくのです。

母からの電話

「あのね、わたしの通帳が無くなったのよ」
と電話が来た!

母はものすごく几帳面な性格で
常に整理整頓された部屋で過ごしている。

引き出しの中もきっちり整理されているあの部屋で
通帳がどこに行ったというのだ??

翌日、母の施設に向かって通帳を探すこと約1時間
見つかったのは「ストックされていたカイロの箱の中」だった。

「あら〜、こんなところにあったのね〜」
とケラケラ笑う母。

良かったよかった。

とその日は帰ったのだけど、
この日を境にしょっちゅうこういった
「物がなくなった」という電話がかかってくるようになった。


通帳を預かってみたが・・・

母の近くには兄一家が暮らしていて
母は最初に兄に電話をかけているらしい。
(わたしより兄の方が仲が良い)

兄も仕事があるわけで兄が出ないと私にかかってくる。

私の家から母のところへは電車を3回乗り換えて
時間にすると片道2時間はゆうにかかる。

これが頻繁になるとさすがに辟易してしまい
兄と相談して
通帳を預かることにした。

「そうね、その方が良いわ。
あんたが持っていてくれると安心ね」

と母も喜んでくれた。

ところが!
数日後には再び電話が来て
「ねぇ、なんであんた私の通帳持っていったの?
無いと年金が入金されたか確認できなくて困るんだけど」
と言う。

ちょっとーーーー。笑
これじゃわたしが通帳取り上げたみたいじゃないの。

「お母さん通帳しょっちゅう無くしちゃうから
わたしが預かったんじゃないの」
と言っても、必要なんだから持ってきての一点張り。

翌日にはまた届けることに。

結局通帳預かってホッとできたのは1週間だけ。

その後も財布が何度も無くなったりしたけど、
認知が進むとそれも無くなるんですね。

良かったのか悪かったのか複雑なところもあるけど、
「通帳がないのよ」
の電話がかかってこなくなったことは
とりあえずかなりホッとするのでした。


いいなと思ったら応援しよう!