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決算書の読み方④

キャッシュフロー計算書は企業会計について報告する財務諸表の1つです。
このキャッシュフロー計算書(C/F)は会計期間における資金(現金及び現金同等物)の増減、つまり収入と支出(キャッシュフローの状況)を営業活動・投資活動・財務活動ごとに区分して表示するものです。
キャッシュ・フロー計算書の作成目的は、損益計算書とは別の観点から企業の資金状況を開示、すなわち企業の現金創出能力と支払い能力を査定するのに役立つ情報を提供することと、利益の質を評価するのに役立つ情報を提供することにあるとされています。

◉営業キャッシュフロー18(百万円)+投資キャッシュフロー△10(百万円)=8(百万円)がフリーキャッシュフロー「FCF(純現金収支)」となります。

■用語の説明
 
(1)  営業キャッシュフロー(営業CF)   
営業活動によるキャッシュフローです。
本業による収入と支出の差額を表します。
つまり、本業を行った結果に、手元のお金がいくら増減したたかがわかる項目です。
この項目の合計額がプラスの会社は、本業が順調であると判断できます。
逆にマイナスの会社は、本業で苦戦しており、現金不足で苦しんでいることがわかります。
 
(2)  投資キャッシュフロー(投資CF)   
投資活動によるキャッシュフローです。
営業活動以外での資産に関わるすべての資金の動きを示します。
主に固定資産の取得や資金の貸付による資金の増減、他社への資本投資に関して記載します。
 
(3)  財務キャッシュフロー(財務CF)  
財務活動によるキャッシュフローです。
営業活動以外での負債と純資産の部に関わるすべての資金の動きを示します。
主に借入金による調達や返済の増減、自社の株や債権に関する発行益・配当金・支払・返済などを記載します。
 
(4)フリーキャッシュフロー(FCF)
営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを合算した自由に使えるキャッシュ(現金)です。純現金収支とも呼ばれています。
 

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