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アサーションの基本④

■アサーショントレーニング(ケーススタディ3)

(3)後輩に仕事を頼みたい時のアサーション

【頼み方A】

今、暇だよね。だったらこれやっといて

一方的に暇だと決めつけて命令口調で指示しています。アグレッシブ(攻撃的な)態度での頼み方です。あなたが、先輩から同じように言われたらどんな気分になるかを考えましょう。自分がされて嫌なことは人にもしないことが重要です。

 

【頼み方B】

今、すごく忙しいよね。頼みたい仕事があるけど、ダメだよね。

最初からどうせダメだという思い込みによるノンアサーティブ(非主張的)な態度での頼み方です。

 

【頼み方C】

今、忙しいかな。実は●●●の仕事なんだけど、緊急の打合せが入っちゃって時間が足りないんだ。代わってくれたらすごく助かるんだけど、どうかな?

仕事を頼む理由をきちんと説明して、相手の都合も確認するアサーティブな態度での頼み方です。

 

●ポイント

自分の意見や気持ちを率直に伝えることは、それを「押し通す」こととは違います。

あなたに頼む権利があるように、相手にも断る権利があります。断られた場合でも、条件を変更すれば引き受けてもらえることがあります。それは、相手の事情を受け止めることにもなります。

相手が引き受けてくれたら、感謝を伝えることはもちろんですが、頼んだことがその後どうなったかを後日報告しましょう。「あの件、うまくいったよ。ありがとう」などと言われると、頼まれた方も気持ちがいいものです。

アサーションスキルでは、誰も犠牲者になることはありません。これは自分の気持ちを誠実に扱うことで自分を大切にし、他社との関係を大切にする方法なのです。

 

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