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【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】  <バックナンバー 2016年10月-12月>

2016年10月から12月のバックナンバーです!

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そこにいることを大切に! 
<ヒューマナイズ通信 2016.12.21掲載 一部修正>

 今年は年初に「一心・丁寧」というテーマを掲げました。色々と節目を迎えるにあたり、一つ一つのことに心を集中して、丁寧に取り組みたいという意識でテーマ設定をしましたが、反省の多い一年でした。
 有り難いことにたくさんのチャンスをいただき、丁寧に取り組んだつもりですが、結果的に取り組めないものも増えたような気がします。また、丁寧に…と思いながらも、後から考えるとまだまだやれたなぁと思うことがさらに増えたような気がします(いつも同じことを言っているような気もしますが…)。
 改めて自分自身の仕事の進め方や優先順位の付け方を考えさせられる一年でした。

 ただ個人的には、今まで以上にその場・その時の感覚を大事にしていきたいと考えてます。その場、その時、またその場にいる人に影響されて瞬間的に思いついたものや感じたものは、どこにもない貴重なものです。

 若手の方にもよくお話しすることですが、もう少し自分の「考えたこと、思いついたこと」に自信を持って欲しいですね。ややこしい感じですが、自分に自信を持つのではなく、「考えたことや思いついたこと」に自信を持って欲しいですね。自分の全部を信じるのではなく、自分の一部を大切にする、そんな感じでしょうか。
 
 似たような考えでも、一人一人の生い立ちが異なれば、完全に同じものは存在しません。様々な考えや想いが紡ぎ合うことで、新たなモノやコトが生まれていると言えます。

 「そこにいること」を大切にしたいですね。

 おかげさまで、今年会社を設立して20周年を迎え、21年目に突入しました。よく続いているなぁと他人事のように感心しております。たくさんのことができるわけではありませんが、今まで以上に自らの感覚を大切にしていきたいですね。

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成功や失敗は気になるけども… 
<ヒューマナイズ通信 2016.12.07掲載 一部修正>

 成功の対義語は失敗ですが、「成功しないこと=失敗」「失敗しないこと=成功」ではないと言えます。「成功の反対は、挑戦しないこと」という意見もありますが、成功や失敗については、様々な捉え方、解釈、考え方があります。

 最近、大学生や新入社員の方々と話す機会がありました。就職や仕事に関して「成功したいんです」「失敗したくないです」…そんな会話が飛び交ってました。成功や失敗に敏感な感じですが、具体的にどんな状態が成功なのか、失敗なのかを尋ねてみると結構曖昧だったりします。

 言われるほど成功や失敗の線引きは、はっきりしているものではなく、捉え方次第だと思うことがよくあります。合否に代表されるような明確な基準があるものは、合格=成功、不合格=失敗なのかもしれません。しかし、長い目で見ると本当にそうだったか、わからないこともあります。また、同じ事象や状態を見ても、ある人は成功だと判断することもあれば、失敗だと判断することもあります。
 成功や失敗は、その時々の景色なのかもしれません。

 個人的には、成功や失敗のことを気にせずに無心に取り組んでいる状態が理想の状態であり、敢えて言えばその状態が成功している状態ではないかと思っています(微妙な感じもしますが…w)。成功や失敗が気にならない瞬間が、成功なのかもしれません。

 成功や失敗という視点や評価を置き去りにして、目の前にあるものに集中している時間や状態をできるだけ持ちたいですね。
 皆さんは成功・失敗についてどんな印象を持っていますか?

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相手の持つイメージも大事にしてみる? 
<ヒューマナイズ通信 2016.11.16掲載 一部修正>

 今年も様々な学びの場(ラーニングイベント)に携わる機会がありました。
 多種多様なラーニングイベントを企画・運営していると「何屋さんですか?何をしている人ですか?」と聞かれることが再び?増えたような気がします。
 以前は、自分の「やっていること」や「やりたいこと」を説明しなくては…と考えていましたが、最近はあまり気にならなくなりました。年齢を重ねて説明するのが面倒なだけかもしれませんが(笑)、その人その人が持つイメージも大切にしようと思えるようになりました。

 相手がイメージする自分(自分が気づかない自分)も自分の一部だと思い、余程のことが無い限りは、勝手にイメージしてもらおうと考えています。

 勿論誤解されることもありますが、誤解も含め、誰かが持つイメージによって新たな可能性が生まれることがあります。相手の持つイメージ通りにできないことの方が圧倒的に多いわけですが、期待されることで新たな機会が生まれ、その中の一つでもチャレンジすることがあれば、自分に新たな可能性を追加することができます。成長は本人の取り組み次第の部分もありますが、誰かの持つイメージ(期待・想い)によって、成長を支えられることもあります。

 ちなみに、実際の自分はここに書いているほど前向きではなく、誰かが抱くイメージをほとんどスルーして、気の向くままにごくわずかなものを選んでいるだけに過ぎないような気もしますが…選択もアイデンティティです(笑)

 時として他人の持つイメージは、勝手で理解できないこともありますが、勝手で理解できないと思わせる何かがあるのかもしれません。
 自分自身がわからなくなった時は、周囲の自分に対するイメージを確認するのも一つの方法です。周囲の中でも特に身近な人が抱くイメージは、近すぎて気づかないこともあるのかもしれません。
 一人でも自分に期待してくれる人がいる、少しでも期待してくれることがあると有り難いですね。

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意思と意図のバランス? 
<ヒューマナイズ通信 2016.11.02掲載 一部修正>

 最近、様々な勉強会やワークショップに参加する中で、意思と意図について改めて考える場面がありました。
 「こうありたいという自らの意思」と「誰か、何かをこうあって欲しいという期待する意図」、意思(意志)と意図をどう捉えるか…根深い課題です。

 本人の意思を重視すると言いながら意図的であったり、本当は意図を伝えたいという目的があるにもかかわらず意思を求めたり、様々な場面で複雑に絡み合って、そのことで関係性が悪化したり停滞することがたくさんあります。

 よく言われるのが、経営の意図と現場の意思をどうするか。こう表現すると対立構造のように見られますが、実際は相反するものではなく、どう融合していくかが大切です。

 また個人的には「教える(teachinng)」ことと「学ぶ(learning)」ことについても意思優先なのか意図優先なのかで違っていると思っています。
 「教える」ことは、こうなって欲しいという「意図」に基づいてねらいや目標を持って進めていくことが有効です。一方「学ぶ」ことは、自発的・主体的な「意思」に基づいて進めることが有効で、明確なゴールがあるわけでもなく制限なく拡がっていく感じだと言えます。

 何となく最近は「教える」ことよりも「学ぶこと」が重要という風潮が強い感じですが、同じように対立構造で考えるのではく、「学ぶ」と「教える」、意思と意図が相乗効果を生むような仕組み作りが必要ではないでしょうか。

 少し混沌とした場面では、意思(意志)が優先されているのか、意図が優先されているのか、整理すると周りがよく見えるはずです。

 意図が張り巡らされ過ぎると意思が出てこないのかもしれませんね。

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楽しさと面白さ? 
<ヒューマナイズ通信 2016.10.19掲載 一部修正>

 皆さんは、「楽しい仕事」と「面白い仕事」どちらか選べと言われたらどちらを選びますか?

 似たような言葉ですが、それぞれ受け取り方は異なります。言葉に対する印象・語感は、個人差がありますが、下記のような感じではないでしょうか。
 ●楽しい~ルンルン、みんなでニコニコ、平和、楽…。
 ●面白い~ワクワク、ドキドキ、集中、興味深い…。

 もちろん両方兼ね備えていると理想的ではありますが、場合によっては、どちらかが欠けていることもあります。「楽しさを感じることで面白くなる」という人もいれば、逆に「面白さが感じることで楽しくなる」という人もいます。どちらの感情が先に動くかということは、動機づけの場面でも大事になります。
 やる気を高めるためのアプローチも、楽しさを求めている人に適したものと面白さを求めている人に適したものは異なるはずです。

 正解があるわけではありませんが、私個人的な意見では、仕事には「面白さは必要だ(あった方がいい)が、楽しさはあまり関係ない(気にしない)」という感じです。
 人それぞれ優先するものは異なります。当然、私とは反対の意見の方もいます。自分と異なることにモチベーションを感じる人もいることを知っておくことは大事なことです。
 明らかに相反する価値観に関しては、違いを認識するのも比較的簡単ですが、似ている・近い価値観に関しては、ついつい自分のモノサシで測ってしまうことがあり、そのことがきっかけで関係性が悪くなることもあります。
 ほめるタイミングも叱るタイミングも、自分の価値観ではなく、相手の価値観に添うことがポイントです(簡単ではありませんが…)。

 小さな違いも丁寧に扱いたいですね。

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メリットとデメリットを考える 
<ヒューマナイズ通信 2016.10.05掲載 一部修正>

 何かを行う(もしくは行わない)時に、一番シンプルな進め方は、メリットとデメリットを考えて、その上で意思決定する方法です。行う(する)ことで生じるメリット・デメリット、行わない(しない)ことで生じるメリット・デメリットを考える方法は、シンプルですが大事なことです。

 メリット・デメリットを比較して、選ぶ代表的な方法は下記の4つです
 (1)メリットが多いものを優先する
 (2)デメリットが多いものを避ける
 (3)メリットが少ないものを避ける
 (4)デメリットが少ないものを優先する

 どの選び方が多いかは、個々(個人においても組織においても)に癖や特性があります。また場面(シチュエーション)によって、選び方が多くなったり、少なくなったりすることもあります。

 また時間軸を加えると、今現在と将来を考えた場合、今は敢えてメリットが少ない方を選択したり、デメリットが多い方を選択することもあり得ます。メリット・デメリットの活用法も様々です。

 いずれにしても、物事は良いことばかりでも、悪いことばかりでもなく、メリットとデメリットが共存しています。両方、バランスよく知ることは必要です。メリットだけ、デメリットだけを並べ挙げて、一方的に進められている場面に遭遇すると、残念な感じになります。

 また、一人だけだと癖のある見方をしていることが多く、バランスよく情報取集ができていないこともあります。個人でも組織単位でも同じことが言えます。他者の意見・視点を参考にメリット・デメリットをさらに厚くすることは有益なことです。と同時に正解は無いので、どこかのタイミングで意思決定をすることも必要です。

 何かに偏ることが全て悪いわけでもありませんが、偏っていることで不安を感じるのであれば、もう一度誰かと協力してメリット・デメリットを考えるのも一つの方法です。
 誰かのアイデアが加わることで新しい価値が生まれることが創発の原点ではないでしょうか。

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