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【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】  <バックナンバー 2016年4月-6月>

2016年4月から6月のバックナンバーです!

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心理テストを受けながら… 
<ヒューマナイズ通信 2016.06.22掲載 一部修正>

 先日、ある心理テストを受ける機会がありました。そのテストに限らず、心理テスト、パーソナルテストと呼ばれるものを受けると、毎回テスト結果を分析する専門家の方から「気楽でいいね」と言われます(笑)。
 色々な観点から分析されるようですが、基本的に「自由に思うがまま」行動しているらしいです(本人的にはかなり我慢しているつもりですが…)。そしてその後、毎回「周りに感謝しなさい」と言われます。

 自由に動きたいと思っている人が自由に動くためには、間違いなく周囲の理解・協力が必要です。周囲の理解・協力・我慢?辛抱?があって始めて、自由に動けるスペースが確保されていると言えます。どんな個性があっても、それを発揮できる環境やフィールドが無ければ活かされません。
 逆に周囲に、理解・協力者がいなければ、孤立することになります。自由に動きたいと思う気持ちが強い分、自由に動けるフィールドが無いと、ネガティブな言動を引き起こす、その結果さらに周囲の理解や協力が得難くなり、今まで以上に自由に動けなくなることもあります。

 正直なところ個人的には、心理テスト、パーソナルテスト、性格テスト等で分類分けをする、カテゴライズすることは好きではありません。いくつかに分けることで、理解しやすくなったり、コミュニケーションを図るきっかけになることもありますが、あまり固執し過ぎると、必要以上に決めつけたり、返ってコミュニケーションを阻害する要因になることもあります。
 これだけ多様化が進むと、数タイプ~数百タイプに分類しても、きっと枠に入りきれないことがたくさん存在していると思います。自分を知ることは大切ですが、変にこだわり過ぎるのは、勿体ないですね。

 また前述の通り、本人の持ち味と持ち味を発揮する環境とのバランスの中で、思考や行動の特性が生まれたり、変化するものだと考えています。周囲の環境とセットで考えた方が、動きやすく、発揮しやすくなる可能性、選択肢が増えるのではないでしょうか。

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びっくり箱的な?学びの場を! 
<ヒューマナイズ通信 2016.06.08掲載 一部修正>

 最近、「ワークショップ」に関するイベントをいくつか企画・開催いたしました。企画する際に一番最初に考えたのは、主催する自分たちが「知りたい、理解を深めたい」テーマを扱おうということでした。当たり前のような感じですが、知ってる・理解していることではなく、知らない・理解していない(知りたい・理解を深めたい)ことをテーマにすることは、少しだけ思い切りが必要です。

 学びの場と言われるものはたくさんありますが、まだまだ伝統的な先生-生徒モデルと呼ばれるような、知ってる人が知らない人に教える・伝えるという形式のものが多いのが実情です。最初から提供したいもの(ゴール)が決まっていて、そのプロセスを参加者の状況に併せて細かく設計していくような進め方が多いと言えます。勿論、これまで培われた知を学ぶ、先人の残したものを活かしていく、知の伝達・継承することは大切なことです。

 しかし、そういう伝達式の?学びの場だけでなく、もっと創発的な学びの場も必要だと感じています。
 知らない、理解していないことや答えが無いことに対して計画化されたプロセスは機能しません。
 答えがなければ、答えを生み出すプロセスが必要です。少なくとも、まずは、正解ではなくとも何らかの解を生み出す試みが求められます。そのためには、今自分たちが保有しているものを信じて、ぶつけてみることから始めることが必要です。個人的には何が起こるかわからない方が、面白い感じがします(笑)。まさにその場にいた人の組み合わせや関わり方によって生み出された意見やアイデアが新たな可能性を持った解だと言えます。
 しかし、そういう新たなものを生み出す学びの場(機能している場)は少ない印象を受けます。

 逆に言えば、何が起こるかわからない(何も起きないかもしれない)からこそ、何かが起こりやすくなる、起動しやすくなる準備や環境づくりが大切だと考えます。
 一人ひとりの意見や想い、またその場で生まれた新たな意見や想いを大事に丁寧に扱うことに関しては真摯に行う必要があります。その丁寧さ、真摯さがあれば、きっと何か新たなものが生まれてくるのではないでしょうか。

 そういうびっくり箱的な?学びの場にたくさん関われるといいですね。

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小さな感情を大切にしたい! 
<ヒューマナイズ通信 2016.05.25掲載 一部修正>

 おかげさまで大変忙しいと言うか、慌ただしい毎日を過ごしております。仕事だけでなくプライベートでも気軽に様々なことを引き受けていると、とんでもないスケジュールになっていることがあります。

 余裕が無いからかどうかわかりませんが、忙しい時ほど一喜一憂することが増える、小さなことにも感情が動いていることを実感します。
 喜んだり、悲しんだり、怒ったり、泣いたり…余裕が無い時ほど感情の変化や起伏が大きい感じがします。

 若い頃は?年齢や経験と共に感情のコントロールができるようになるのかと思っていましたが、むしろ逆で、細部に反応することが増えているような気がします。大したことでもなくてもかなり気になったり、より小さなことに気づいたり、わかったりして、返って気疲れする場面が増えているのは私だけでしょうか(笑)

 穏やかに過ごしたいという思いもありますが、色々な感情が沸き起こるのは、生きている証のような気がします。
 感情の起こり方が一つの個性と言うか、自分らしさなのかもしれません。様々な感情に揺さぶられることもありますが、できるだけ引きずらずに…自分の感情の状態をそのまま素直に認識できるといいですね。感情を抑えるのではなく、感情を認めるという感じでしょうか。

 感情的に成り過ぎるのもどうかと思いますが、少なくとも自分で一応?事業を営んでいる身としては、危機感と言うか、もっと何かできたのではないか、もう少し何とかしたいと言う想いや感情は大切だと感じています。

 小さな感情、面倒なこともありますが、大切にしたいですね。

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ミスマッチを減らすには、相手のことより、自分のこと? 
<ヒューマナイズ通信 2016.05.11掲載 一部修正>

 今年も新卒採用が忙しい時期になってきました。採用活動をお手伝いしていると、よく「どうしたら人を見抜けますか?」と質問されることがあります。恐らく入社後ミスマッチしないように相手のことを知りたい、理解したいと言う気持ちで質問されていると思います。

 個人的な考えですが、人を見抜く?ことはできない、難しいと考えています。敢えてできることは、ありのままの相手の話の内容を聞き取ることでしょうか。ありのままと言うのは、発言の内容の良し悪しを評価や判断するのではなく、ただ言っているままに聞く(聴く)ということです(それも難しいですね)。

 むしろミスマッチを防ぐためには、応募者のことよりも、自社(組織)のことを知ることに力を入れることをお薦めします。応募していただいている人がどんな人かを知ることも勿論大切ですが、自分の組織ではどのような人が活躍しやすいか、報われやすいかを考える方が先だと言えます。

 よく「求める人物像」を明らかにすると言った時に、こんな能力やスキルがある人が欲しいと言う話になります、しかし大切なのは、その求める能力やスキルが発揮しやすいか、また発揮した際に本人も周りも喜べる(報われる)かどうかです。

 規模が小さくなればなるほど、組織で好まれる言動があります。同じ成果を上げるにしても好まれる言動、好まれない言動があります。好まれない言動を多く用いると、成果が上がっている期間はそれほどでもなくても、いざ成果が落ち始めると、周囲から攻められることもよくあります。
 特にオーナーシップが強い組織であれば、言葉一つにしても好き嫌いがあったりして、本人の能力や成果とは違ったところで評価が決まるようなこともあります(それも能力かもしれませんが…)。

 組織の中にいると、当たり前で気づかないことが多々ありますが、組織の規模に関係なく、風土や文化と呼ばれる支配的な言動やスタイル(思考スタイル・行動スタイル)が必ずあります。一般的なモノサシではなく、自社(組織)のモノサシを見つめ直す、活躍しやすい人、報われやすい人の言動やスタイルはどんなことがあるかを冷静に分析することも必要ではないでしょうか。

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迷った時は、少し自分を信じて! 
<ヒューマナイズ通信 2016.04.20掲載 一部修正>

 熊本・大分地震発生後、様々なメディアによって様々な情報が飛び交っています。情報が錯綜する中で、何が必要なのか、何が必要でないのか?迷う場面がたくさんあります。どう行動したらいいのか、逆に行動しない方がいいのか、行動しても・行動しなくても、ストレスを感じることがあります。

 また何か具体的な行動を起こした場合も、称賛されることもあれば、批判にさらされることもあります。同じアクションでも、ある人は称賛し、ある人は批判することもあり、評価が分かれることもあります。
 先行きが見えずに不安な状態が続くと、良くも悪くも情報に振り回されているように思える場面が多々あります。

 しかし、その渦中で情報を取捨選択し、意思決定していかなければなりません。何をする(しない)にしても、もどかしさや無力感を感じることがあるかもしれませんが、もう少し自分のことを信じてもいいような気がします。

 何かに懸命に取り組んでいる時は、いい意味で周りの声が聞こえない状態になります。もう少し言えば、周りは見えているが、周りが気にならない状態になります。恐らくその時は、称賛や批判されることに関しても無意識で、ただ目の前にあることに取り組んでいるのではないでしょうか。
 周囲の声が気にならない状態で、これだと思えるようなことがあれば、自分を信じてどんどん進めていいのではないでしょうか。

 合ってる合ってない?良い悪いに関して、誰もが答えを持ち合わせていません。集中した状態で、自分のありのままの想いを信じてみることは大切ですね。

 祈るしかありませんが、祈り続けていたいですね。

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集団としての振り返り(リクレクション) 
<ヒューマナイズ通信 2016.04.06掲載 一部修正>

 人材開発や組織開発の仕事をしていると「リフレクション」という言葉を良く使います。実際は「リフレクション」と言うよりも「振り返り」と言われますが、経験や出来事を踏まえて内省することです。
 よく経験を活かす、経験から学ぶと言われますが、やりっぱなしではなくて、経験や出来事を振り返ることで、ざっくり言えば、より良い対処・対応ができるように次につなげていこうという試みです。

 人材開発や組織開発に限ったことではなく、リフレクション・振り返りは大切です。次につながる経験が多ければ多いほど、自信がつき、自己肯定感が高まります。
 上手く行かなかった経験でも、どうすれば上手く行くかがはっきりすると、安心感につながります。逆に経験が活かされず、同じところで何度もつまづいていると、モチベーションを維持することも難しいと言えます。
 ミスが少ない人は、ミスしないのではなく、ミスした経験を活かしていることが多いのではないでしょうか?

 個人でもそうですが、組織においても経験を活かすことが上手い組織とそうでない組織があります。上手く活かせない組織は、様々な要因がありますが、一つは「振り返り」を個人任せにしていることが挙げられます。

 経験や出来事から“気づく”ことは、個人差や偏りがあります。
 振り返りによる“気づき”は個性と言っていいほど、人によって違います。一人ひとりが振り返ることは大事なことですが、それを個々人に任せていると同じ振り返りが繰り返されるだけで、新たな気づきが生まれ難くなります。

 経験を活かして組織として新たな価値を生み出していくためには、反省ではなく内省をすること、個別ではなく集団で振り返り行うことが必要です。
 組織としてのリクレクション力を高めていくことが求められてます。(そのためには、組織に安心・安全が保たれているかが前提ですね。)

 個々の振り返りだけでは勿体ないですね。皆さんの周りではいかがですか?

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