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【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】 <バックナンバー 2017年7月-9月>
2017年7月から9月のバックナンバーです!
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“今”思いついたこと・感じたことを大切に
<ヒューマナイズ通信 2017.09.20掲載 一部修正>
先日、人材開発に関するあるテーマでググってみると、何十年も前に書いた自分のコラムが表示され、思わず笑ってしまいました。やっぱりマニアックな?テーマだと思いつつ、昔の記憶を思い出し懐かしく感じました(笑)。
ちなみに、この「ヒューマナイズ通信」とは別に20年近く「人材開発メールニュース」と言うメールマガジンを発行しています。その中に記載しているコラムのバックナンバーは、下記のサイト等に掲載しています。
http://www.hrdbox.com/column/column_title.html
※一部リンク切れしています。
昔の文章、特に30代前半の文章を読み返してみると、基本的な考え方は変わらない(成長していない)ものの、大胆に?言い切っている文章が多い感じです。知らないことの強みではありませんが、今だと躊躇して表現できない(しない)ことも、当時はあまり気にせずにできていたように思えます。内容の良し悪しは別として、経験していない(知らない)からこそイメージできるものもあります。
一般的には経験した(知っている)こと、経験知が重要だと言われますが、それが思い込みや決めつけになると、逆に足かせになります。知らないからイメージできるもの、知ってるからイメージできるもの、いずれも貴重なものだと言えます。
東京で人材開発関連の仕事をしている人に会うと、メルマガを「見たことがあります」と言ってくれる人がチラホラいます。そこから一緒に仕事をすることもあります。面白いのは、一緒に仕事をする人が必ずしも自分の発信する情報に対して賛同している人ばかりではなく「これは違うと思うけど…」「これはこういう考え方・進め方があると思うけど…」と言いながら、意見交換することで関係性ができたり、近くなったりするということです。
勿論全く考え方が違う方とは、交わる機会は少ないのかもしれませんが、発信することでつながることは多々あると実感しています。
併せて、その年代にしか思いつかないこと、考えつかないこと、言えないこともたくさんあるような気がします。自分の考えを通す、押し付けるということではなく、“今”自分が思いついたこと・感じたことを素直に大切にしたいですね。
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○○改革と言われるけど…
<ヒューマナイズ通信 2017.09.06掲載 一部修正>
人材開発や組織開発の仕事に携わっていると、改善や改革というテーマを取り扱う機会が多々あります。若い頃は?先輩方から、「改善と改革は違うんだ」と熱く語られた覚えがあります。
伝統的な考え方?では、「改善は、現状肯定の観点から改良する」、「改革は、現状否定の観点から新しい姿にする」と言われます。改善は、掲げた目標達成に近づくように現状の延長線上でより良くするイメージです。一方改革は、既存のやり方に囚われず、ゼロベースで、未来志向で新たなものを作り上げるようなイメージです。
どっちがどうだという訳ではありませんが、やっぱり混同されている現場では、改善も改革も上手くいかないことが多いですね。
そう言いながら個人的には、改革について少し異なる見解?感覚?を持っています。改革と言うと、どうしても既存のやり方に囚われず…という意味あいが強くなり変えることを優先している(し過ぎている)感じを受けます。
仕事柄、個人や組織について考えることが多いわけですが、その場面での改革は、先に「変えない(変えたくない)」や「残す(残したい)」ものを洗い出して、それ以外は「何でもあり」という進め方をしています。未来志向を前提としながらも、「変えること」が先ではなく、「変えないこと」が先という感じでしょうか(たぶん、ゼロベースで考えるような柔軟な思考に向いてないような気がします)。
実際は「変えない、残す」ことを絞り込む・抽出するという進め方でも混乱が拡がり、収まりがつかないこともあります。しかし、そこで見えてくるものは貴重なものばかりです。
巷では、「働き方改革」というワードが溢れています。一人一人が働くことについて「変えない、残す」ものを考えることも必要だと思います。
守るべきものが見えなくては、変える(変えたい)ものも見え難いですね。
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誰かの役に立ちたいけど…
<ヒューマナイズ通信 2017.08.23掲載 一部修正>
先日学生の方から「ヒューマナイズは、コンサルティング会社ですか?」と質問されることがありました。確かにコンサルティングっぽい(笑)こともやりますが、個人的には何の会社か、何をやるかは、あまり気にしていません。
正直なところ、コンサルティングという言葉には少し抵抗があります。コンサルティングと言うと、専門的な知見に基づいて分析・診断、アドバイスするというイメージですが、そういう仕事をしたい(している、できている)感覚は、あまりありません。
何か専門的なサービスを提供するというよりも、もう少し手前の?誰かの役に立ちたいという感じで仕事をしています。分析・診断、アドバイスというよりも何かに向かっているヒト・チームの役に立ちたいという表現が近い感じです。
「誰かの役に立ちたい」と言いながら、誰でもいいかと言うとそうではなく、無意識の部分も含め、こだわりがありそうです。自分でもはっきりしているわけではありませんが、少なくとも頑張っている人(チーム)の役に立ちたい、その中でもたくさんの人が支援している部分ではなく、まだ支援が及んでいない部分に関わりたいという思いはあります。
足りている・足りていないという基準(感覚)は、こだわりが強いところだと思います。
支援ということを考えると、エドガー・H・シャインの「HELPING」が思い浮かびますが、世の中には「助けにならない助け(Unhelpful Help)」が圧倒的に多い状況です。
本当に役に立つ支援になっているか?謙虚に考える必要があります。ただそこまで達観できるレベルではないので、役に立つ支援かどうかは、やってみないとわからない側面もあると思います(勿論、独善的では困りますが)。
直感や可能性を信じながら、まずはやってみて、冷静に真摯に状況や変化を見守ることができるようになりたいですね。
そのためには、悩みながら、やってみるしか…(笑)、それもライフですね。
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抗う気持ちを持ちながら
<ヒューマナイズ通信 2017.08.02掲載 一部修正>
先日、橋本久仁彦さん(くにちゃん)による円坐(非構成エンカウンターグループ)に参加しました。自分を見つめなおす、ステキな場所と時間でした。
円坐に参加して改めて感じたのは、誰かに話すことによって自分がよりわかる、クリアになるという感覚です。言葉に出す、話すことで、自分が浮き彫りになる感じで、「自分が現れる」ような感覚になります(上手く表現できずにすみません)。
その一方で、何か上手くいかない時は、他者の眼を気にしている(誰かに認めて欲しい)ことが多いと言えます。逆に他者の眼を気にしていることで、集中できずに上手くいかないのかもしれません。気にする程度の問題もありますが、いずれにしても上手くいかない時ほど「心ここにあらず」という状態です。
「誰かがいなければ」と思いつつ、「誰かがいると」、この間を行ったり来たりすることが大切ではないでしょうか。
「一人で…、自分で…」と言っても、誰かがいなければ、自分もいないわけで、一人でやってる、自分でやっているというのも、誰かとの距離感の中で成立しているものだと言えます。当たり前ですが、誰かがいるからこそ、自分もいると言えます。
少し話は変わりますが、一般的に言われる反抗期の状態も、誰かに反抗することで自分を確認している状態ではないでしょうか。暴力的だったり、反社会的な行為など行き過ぎたことは当然良くないと思いますが、反抗する、抗うパワーには意志があります。抗う対象や内容やポイント等は、それぞれ異なりますが、抗うことで見えてくる自分もあります。
反抗期に関係なく、また世代関係なく、日常的に抗うこともあると思います。否定するではなく、抗う気持ちや感覚を自分の中で認めることは大切なことではないでしょうか。
皆さんは何に抗ってますか?
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人の話を聞きながら
<ヒューマナイズ通信 2017.07.19掲載 一部修正>
最近また「何の仕事をしているのですか?」と聞かれることが増えてきました。自分の中では、こだわりがあるわけでもなく(あるような気もしますが…)、ただ依頼や相談される案件にできる範囲で応えているという感覚です。
色々な依頼や相談を受ける中で自分のベースの一つにカウンセリングがあることは、最近さらに意識するようになりました。勿論、キャリアコンサルタントの資格取得の際には理論的な勉強もしましたが、どちらと言えば、若い頃からカウンセリングが必要な現場に放り込まれ?現場で貴重な経験を積みながら、鍛えられた気がします。
今も仕事としてキャリアカウンセリングを担当することもありますが、カウンセリングをしていると言うよりも、ふらっと立ち寄った方の話を聞いている(聴いている?)感じです。学生の方、若手社会人の方、管理職の方、転職を考えている方、独立を考えている方、フリーランスの方、経営者の方、普通に働いている方…本当に様々な方が「ちょっと寄っていいですか?」「今度行っていいですか?」「オンラインで話せますか?」などなど、相談を持ち掛けてくれます。
よく相談者の方から「忙しい時にすみません…」と言われることもあります。確かに忙しくて時間が取れないこともありますが、リアルな話に触れる機会があることは有り難いことです。様々な方から貴重なヒアリング、カウンセリングの実践機会を与えていただいてます。
勿論、明るい話題ばかりではなく、暗い、辛い、苦しい話題もありますが、ありのまま、リアルに話題に触れることを意識しながら取り組んでいます。
年齢・性別・キャリアなど関係なく、話を聞くことで改めて世の中の流れ・動きを確認することができます。そこでいただいたヒントを活用して、提供できるサービスの幅が広がっていることを実感しています。色んな方々からいただいた話がベースとなって自分の仕事が出来上がっています。人の話を聞きながら自分の仕事が成立している感じです。
何十年経過しても、“ありのまま”聴くことは難しいと感じますが、あまり理論・理屈にこだわりすぎず、たくさんの話題に触れていきたいですね。
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自分しか知らない景色をもっと大事に!
<ヒューマナイズ通信 2017.07.05掲載 一部修正>
自分自身の行動特性の中で面倒くさいなと思うことの一つに「極力、人に聞かない」という行動パターンがあります。しかもそこで急激に仕事のスピードが落ちることもあります。何かわからないことがあっても、誰かに聞くことは後回しにして、まずは自分で調べることがほとんどです。周りからは「聞けばいいのに…」と言われます(笑)
また時間的に余裕があれば(余裕が無くても?)、時々スイッチが入って自分でやることを選択することもあります。過去に遡れば、会社の登記も自分でやりましたし、最初にホームページも自分で作りました。お金がなかったこともありますが、折角なので?自分でやろうと手掛けたことが多々あります。
当然、面倒なことほど時間と手間がかかります。専門家の方に聞けば、すぐに片付くこともあります。また誰かを頼ることで、喜んでやってくれる仲間も大切です。
しかし、時間と手間をかけなければ得られない経験もあります。
経験から得られる知見・知恵は大切な財産です。物事を効率的・効果的に進めることは大切なことですが、たまにはゆっくり味わいながら進めていくことも選択の一つです。
遠回りしたからこそ、見ることができる景色もあります。そこで偶然出会った景色は、心地よいものあれば、そうでないものもあります。意識しながら歩むこともあれば、無意識に歩むこともありますが、いずれにしてもそこで見た景色は一人ひとり異なるものだと思います。
自分しか知らない景色をもっと大事にしてもいいのではないでしょうか。
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