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月はどっちに出ている

早いもので、9月2日です。

今日は満月。

まだまだ、日中の暑さからは逃れようがありませんが、
朝は若干の季節が移りそうな気配が・・・

しかし、台風の雲が陰っています。
暗雲までとはいきませんが、空全体がはっきりとしません。

今日の満月を愛でれればいいですが・・・

「月の輝く夜は」

涼しくありたい。

もし、
曇っていたら、

「月はどっちに出ている」

と言って、涼しげな部屋の窓辺から探してみましょう。

と、また映画のご紹介で、いろいろな成りゆきを見守りましょう。

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在日コリアンのタクシー運転手とフィリピーナの恋を軸に、在日外国人をはじめ東京に暮らす様々な人々のたくましい日常をシリアス、かつコミカルに描くドラマ。梁石日の『タクシー狂操曲』を原作に、「Aサインデイズ」の崔洋一が監督。本作に先立ち、WOWOWで放映された同名の短編連作が土台となっている。脚本は鄭義信と崔の共同。撮影は「お墓と離婚」の藤沢順一が担当。主演の忠男役にはWOWOW版の石橋凌に代わって劇団SETの岸谷五朗が扮している。キネマ旬報ベストテン第一位。スーパー16ミリ。
1993年製作/109分/日本
配給:シネカノン

在日コリアンである姜忠男カン・ユンナムの勤める金田タクシーは、仕事を離れれば同級生である世一が二代目社長としてきりもりしていたが、従業員は元自衛隊員の新人・安保、忠男にまとわりつくパンチドランカーのホソ、ヤンキーあがりのおさむ、強欲な谷爺、出稼ぎイラン人ハッサンなど、きちんとした会社勤めには不向きな連中ばかり。忠男もまた北だ南だ、統一だとかまびすしい周囲には目もくれず、もっぱら女の子を口説くことに忙しかった。ある日、彼は母・英順の経営するフィリンピン・パブで働くことになった、妙な大阪弁を喋る新顔コニーに出会う。忠男はあの手この手でコニーを口説くが、たくましい彼女には通用しない。だが半ば強引にコニーを抱いた忠男は、ちゃっかり彼女の部屋に引っ越しまでしてしまった。そんな二人の周辺も、また日々変化していく。世一はゴルフ場投資で騙される。洗車係のハッサンは勝手に車を動かし、逮捕されてしまう。目に余り言動のおかしくなったホソも行方をくらまし、故郷の新潟で保護される。さらには英順とコニーが大喧嘩をやらかす。忠男もまた、訳知り顔の若い日本人サラリーマンの客が無賃乗車で逃げ出し、必死で追いかける羽目にあう。職場も恋愛も末期的症状になってきた。煮え切らない忠男に見切りを付けたコニーは、寂しげに見送る忠男を残し、新しい店に移っていく。世一の会社には、明らかにヤクザと分かる金融業者・紺野が現れ、以後ヤクザが監視の目を光らせるようになる。思いあまった世一は会社に火をつけるが、そのとたんに火を消せとわめき散らす。そのあまりのバカバカしさに大笑いしてはしゃぎまくる忠男。月日がたち、忠男はコニーの働く店へ車を走らせ、『あの女は悪い病気を持っているぞ』と匿名電話をかける。そのまま待ち構えていると、案の定、追い出されたコニーが彼の前に現れる。コニーは呆れながらも、澄ました表情で彼女を迎える忠男の車に乗り、二人は東京へ戻っていく--。

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キャスト
姜忠男(通名:神田忠男) - 岸谷五朗
コニー - ルビー・モレノ
池英順(忠男の母) - 絵沢萠子
金世一(通名:金田世一) - 小木茂光
朴光洙(通名:新井光洙) - 遠藤憲一
ホソ - 有薗芳記
仙波 - 麿赤児
多田 - 國村隼
おさむ - 芹沢正和
安保 - 金田明夫
谷爺 - 内藤陳
やくざ - 木村栄
やくざ - 瀬山修
サラリーマン - 萩原聖人
司会者 - 金守珍
チョゴリの女 - 金久美子
金田タクシーの面々 - 城春樹
金田タクシーの面々 - 吉江芳成
金田タクシーの面々 - 木下雅之
紺野 - 古尾谷雅人

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スタッフ
監督:崔洋一
脚本:崔洋一、鄭義信
原作:梁石日 『タクシー狂躁曲』
音楽:佐久間正英
撮影:藤澤順一
照明:上田なりゆき
美術:今村力、岡村匡一
録音:北村峰晴
編集:奥原好幸
監督補:祭主恭嗣
助監督:前田哲
スタント:大西正昭
装飾:平井浩一
題字:黒田征太郎
プロデューサー:李鳳宇、青木勝彦
音楽プロデューサー:石川光
エンディングテーマ曲:憂歌団「Woo Child」
製作・配給会社:シネカノン

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