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「返品できません」は、ありふれている。

私たちは、返品できることが当たり前と思っている。
でも、世の中はそうでもないらしい。



オープンから間もない、おしゃれなお花屋さんに足を運んだ時のこと。
Instagramに淡い色でまとめた、映えることこの上ない花ばかりが、横幅1人通れるか通れないかくらいの敷地面積にぎっしりと飾られている。

やっと買えたと思ったら…


花に見つめられ、なぜこんなに素敵なお店を知らなかったのだろう。
ちょうど複数人に手渡す用事があったのに合わせて、初めてお花の予約注文をした。

いきなり予約とは、なんとも思い切ったことをしたものである。

今回は、仲のいい先輩を連れて予約した。

お花は、バラバラに数本購入したのだが、花の種類の豊富さに目移りしてしまい、いろんな種類をちょっとずつ購入した。最初は聞いているだけだった定員さんだが、慌ててメモに走り書きし始めた。

さっそく花を予約したのだが、予約した後しばらくして、お花屋から電話が。

「さっき〇本注文されましたが、数えたら2本多いことに気づきました。」

しまったと思い、お店に帰ったが後の祭り。

「私もお客様から〇人分買うと把握していたのに、よく本数を確認していなくて申し訳ございません。が、返金はできないことになっているので、ご自身で引き取ってもらえませんか」

皆さんもお気づきだろうが、いくつも落とし穴があった。
その主だったものを取り上げよう。

落とし穴1:複数のものをちょっとずつ買うのに、本数をよく確認しなかった

初めての店でバラバラに買うのは、かなりの冒険すぎた。
そして、それを店員任せにしているのはもっと冒険すぎた。
ここは自分でメモを持って行って、ちゃんと買うものを確認する必要があった。

確認する場面は2つ。選ぶ時と、お金を払う前。
店員の言われるペースじゃなくて、ここはマイペースに確認すべきだった。

落とし穴2:スピーディーに購入に進んでしまった

初めての店で、しかも複数買うのなら、見積だけしていったん持ち帰るべきだった。「ちょっと考えてからまた来ます」って、大事。

最大の落とし穴3:予約したものがキャンセルできるのかを確かめなかった

独立行政法人 国民生活センターはお店で買ったものについて、
次のような見解を示している。

店舗で商品を購入した場合、原則として、自己都合での返品はできません。 しかし、未使用でタグを外していない状態であれば、サイズ交換という形で対応してくれる場合もあります。 購入時のレシートと新品時のタグを持ってお店に申し出てみましょう。 ただし、下着や水着などは衛生上の理由から返品できないことが多いようです。
https://www.faq.kokusen.go.jp/faq/show/937?site_domain=default#:~:text=%E5%BA%97%E8%88%97%E3%81%A7%E5%95%86%E5%93%81%E3%82%92%E8%B3%BC%E5%85%A5,%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E5%A4%9A%E3%81%84%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

たしかに、今回は店舗で購入しているわけだし、2本多いのは自分でよく確認しなかったという自己都合にあたるので返品できないことになる。

ただ、買う前に「返金はできるか」と直接聞かなくても、「万が一予約をキャンセルする場合は、いつまでならできますか」と聞くことはできた。

お店の人は親切だったかもしれない。お店にとっては多い分には儲けになるが、消費者のことを考えたら損するからだ。

しかし、予約の注意事項を説明してくれなかったのは、反面不親切でもある。「返品」できないのは致し方なくても、「返金」できないという
重要なことを言わないで購入させたのは、言語道断だ。

だけど、店員に言われなくても聞くという知識を持ち合わせていたら、そもそもここのお店でお金を支払わずに済んだかもしれない。

細かいけど気にしたほうがいいこと:店の内外

花が店の外まで出てて、店の中の様子までだれもが見えるようになっているのは、ただでさえ入りにくい花屋に入りやすくする工夫かもしれない。

店員の人の様子も大事だ。この人は本当に私たちに合うものを一緒に選ぼうというスタンスなのか。

ただ、内外がよさそうに見えても裏ではよからぬことを考えている店もあるので要注意。

まとめ

「返品できるのは当たり前じゃない」ことを「初めて」この花屋に来たことで気付かされた。

買う側は、自分の買うものは最低限、数や色・商品の特徴・値段を把握する。
たくさん買うならメモを取るのもいいかもしれない。

そして、買う前に必ず返品・返金はいつまでならできるかを確認すること。可能ならその店のホームページで、規約を読み、どのような商品なら返品できるのか、返品にかかる費用は発生するのか、どのように返品の手続きをするのかまで読んでおくと安心である。

お花屋といったら「青〇」とか「日〇谷」とか、大きく構えて見通しのよい、有名な花屋に頼む理由が分かった気がした。

キャンセルの仕方が分かりやすく書かれているから。


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